本来なら「明けましておめでとうございます!」と意気揚々と始める新年最初の移住ブログですが、今年はとんでもない元旦になってしまいました。
北陸地方で被災されている皆さんのことを思うと、私も帰宅難民となってしまった東日本大震災のことを思い出し、トラウマ的に胸が苦しくなります。
当時震度5強だった都内にいましたが、経験したことのない揺れに物凄い恐怖を感じました。震度7なんて想像を絶する揺れです。今は南海トラフ地震の影響大のエリアに住んでいる為、今回の震災もわが身のことのように感じています。
また、震災被害状況を考えた結果、私が今年計画をしていた活動も一つ諦めねばならず、その影響の大きさも実感しています。
影響の大きさと言えば、東日本大震災を知らない(又は覚えていない)姪や甥にとっても今回の震災は非常にショックなようで、特に9歳の姪Mはニュースを見てしばらく落ち込んで泣いていました。
「こんなことが臼杵で起こったら私たち家族はどうなるのだろう?」
小学3年生の彼女が落ち込むには十分な理由です。そして、学校で避難訓練はしているものの、具体的なシミュレーションは何もしていません。私の場合は大学3年生の時にあった阪神淡路大震災まで災害に関して何も考えてはいなかったので、彼女の年齢では当然のことだと思います。
そんな姪Mに「備えをきちんとしておくことで多少の不安は解決できる」と感じてもらうよう、私の避難バッグをこの機会に精査することにしました。
皆さんの参考になるかどうかわかりませんが、家族で災害について考えるツールの一つとしてご利用いただければ幸いです。

(1)避難バッグ作り:Mにとっての大事なものと必需品
姪Mは9歳にしてかなりの潔癖です。家族といえども絶対に同じ食器で飲食はしませんし、私がうっかり隣でゲップなどしようものなら、容赦なく軽蔑のまなざしを向けます。したがってMの避難バッグには「本人しか使えないもの」を中心に入れるように指示しました。
例えば、下着や靴下、歯ブラシ、割れないマグカップにスプーンとフォーク。これらは他の人とは絶対にシェアできないものです。感染症などのことを考えたら、家族といえども食器は別々にすべきでしょう。
一方必需品でシェアできるものは大人の私が持つようにします。
今回私が選んだ衛生必需品は以下のもの↓

前回の精査時に入れていなかったもので今回新たに加わったのが
① 5リットルの給水バッグ(ダイソー)
② 防臭刑事(ダイソー)
③ スマホ充電器(ダイソー)←Mに指摘されて気付く
④ (まだ買ってませんが)トイレ用凝固剤(ネットで)

東日本大震災の時も今回も大問題なのが「トイレ事情」です。
以前臼杵市の避難所に関する当ブログの記事でも触れましたが、私は避難所を福良が丘小学校と決めています。
なぜかというと電力と水道が無くても使用できる「災害トイレ」があるからです。
災害トイレの詳細はこちらから↓
しかし、必ず福良が丘小学校に避難できるとも限りません。同じく当ブログの避難シミュレーション記事、「緊急避難場所」である臼杵公園に行くことを余儀なくされる事態もあるかもしれません。
「緊急避難場所・臼杵公園編」はこちら↓
大人用オムツの利用も考えましたが、簡易トイレの凝固剤と防臭デカとバケツのようなものがあれば、とりあえず用は足せるような気がします。避難先にバケツのようなものはあると期待して、今度簡易トイレ用凝固剤をネットで買い、避難バッグに入れておこうと思います。

皆さんの避難バッグの中身はいかがでしょうか?大人の意見だけではなく、子どものバッグにはおもちゃも含め「子どもが納得できるもの」も入れてあげるとよいかもしれません。年齢的に難しいお子さんもあるでしょうが、一緒に避難シミュレーションやバッグ作りができるといいかなぁと思います。
(2)厳選お菓子類:ダイソーで揃えてみる
お菓子とお水は消費期限の問題もあるので、6か月~12か月に1回入れ替えを行っています。

私が準備するものは全て約3日分。水は500ミリリットルx4、お菓子は下の写真のものを準備しました。

前回と同じく必須品は「柿の種ピーナッツ」。おかきで塩分が取れるし、硬い触感も満腹中枢を満足させてくれます。ナッツは栄養素的にイチオシの災害食だと思っています。
また、前回と同様に甘味はドライフルーツで。半生的なドライフルーツを今回ダイソーで発見したので購入してみました。種類もたくさんあるし、これならお年寄りも子どもも食べられそうなので、食料を持っていない人と分けるにはいいかな、といつも思います。甘いものは脳みそがホッとするので必須です。
Mは「スルメイカも入れよう!」と言っていましたが、ちょっと塩分が強すぎて体に悪そうなので却下しました。個人的にスルメイカは大好きですが、避難食としてどうなのでしょう?今度栄養士さんのお客さんに聞いてみようと思います。

(3)避難ルートも確認しよう:築40年以上の建物が並ぶエリアは要チェック
今回の震災で衝撃なのが、何度も起こる震度5以上の揺れです。最初の震度7で倒れた古民家も多かったと聞きます。私が現在住んでいる築100年を超えるような家に関しては基礎がないため、現地のそれら古民家も最初の縦揺れ数秒で柱が浮いて倒壊したのではないかと思います。
さらに築40年以上の物件の中には新耐震基準(1981年)で建築されてないものも多いことから、最初の揺れで倒壊を免れたものの、その後続く余震によって倒壊したものもあるとニュースでみました。
私がこれまで想定していた避難ルートは「崩れそうな石垣がある場所は避ける」という考えだけで選んでいましたが、今後は築40年以上の新耐震基準を満たしていない建物がルート上にあるかどうかということも確認しなければいけないと思いました。避難している最中に余震が来て倒壊することも十分考えられます。
明日来るかもしれない災害に備えよう
13年という短い期間で2つの大震災を経験した今、どこに住んでいても災害への備えは必須となりました。
臼杵市でも以前のブログ記事で取材させていただいたようにいろいろな備えはありますが、自分の家族に合わせた準備というのはやはり自分でするしかありません。
これから臼杵市に移住を検討されている方はまずは防災マップの確認を。そして各家庭状況に合わせた避難シミュレーションをしながら物件探しも行うようにしてみてくださいね。
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