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イケてる「臼杵市立図書館」は子育て世代移住者におススメ!

臼杵にUターン移住してきて初の夏休み。2歳から10歳の姪や甥4人と過ごす時間が圧倒的に増えています。


私は度々子供たちに「働かざる者食うべからず」と連呼し、「遊びに行く前は掃除をしておけ」だの、「テレビを一つ見たらそれと同じ時間宿題をやっておけ」などと言う面倒くさい伯母に成り下がっています。


そんな伯母が決してブツブツ言わない時。それは彼らが「図書館に行く」と言うときです。私の子供時代より圧倒的に図書館に行く機会が多い姪や甥。単に伯母からブツブツ言われないために行っているのではなく、実際本を読むのが楽しくて、友達と一緒に勉強するのが楽しくて行っているようなのです。


何がそこまで子供たちを惹きつけているのか?数十年ぶりに訪れた臼杵市立図書館をご案内いたします!


街に溶け込む外観

臼杵市立図書館は写真のように二つの建物から成り立っています。

隣には明治時代に建てられた臼杵藩主の下屋敷など文化財にもなっている建築物が並ぶ

一つは大人向けの一般図書を置く鉄骨の本館(写真右側)、そして児童図書を扱う木造の「荘田平五郎記念こども図書館」(写真左側)です。八坂神社の大鳥居のすぐ傍にあり、町並みと合う古民家のようなこども図書館と昭和レトロなデザインの本館は、首都圏で長く生活してきた私には斬新に感じる組み合わせです。


私の子供時代、実は図書館は本館のみで、一般図書も児童図書も本館の1階にありました。今のこども図書館は民俗資料館として、農耕機具やモンペなどが並ぶ謎の資料館で見た目もなかなか恐ろしく、子どもたちだけで出入りすることなど皆無でした。さて、それがどのように変貌したのか、早速内部を見に行ってみましょう。


長方形の巨大図書カードから一転!管理はコンピューターで

私が臼杵市にいた18歳まで、図書カードはかなり大きめの長方形のカードでした。本館の入り口に入って正面に木製のカード棚があり、中には氏名と共に図書番号と題名を書くカードが。このカードにかなり短くなった鉛筆で借りる本の情報を記入していました。よく考えたら友達がどんな本を読んでいるのかのぞき見することもできる、個人情報ダダ洩れの昭和システム。それが令和の時代、やはりこうなってます↓

建物自体が絵になる臼杵市立図書館の外観

当然ながらコンピューター管理でカードもスマート。移住前に住んでいた埼玉県の図書館カードよりもデザインがいい感じです。


さて、まずは本館探検。中に入って驚きました。昔のレイアウトとは全く異なり、入って左側にあった事務エリアが上階へ移動し、その場所は雑誌や新聞が読めるロビーエリアになっていました。もともとあった入り口正面のロビーエリアは図書検索などもできるコンピューターエリアに。↓

長方形の図書貸し出しカードが無くなってちょっと寂しい

このエリアに隣接する貸出手続きコーナーの前には新刊図書コーナー↓

毎月新刊が入るので本に飢えることはなさそう

新刊の右の棚には、臼杵市の偉大な小説家、故・野上弥生子氏の全集などと共に↓

気合いを入れて読破したい「野上弥生子全集」

高校時代大いに笑わせていただいた臼杵市のおいさん作家・吉田寛先生の作品など↓

いつかお会いしたい、多方面で現在も活躍中の吉田寛先生初期の作品

地元作家の作品コーナーもあります。

高校時代には年間230冊以上の本を読んで市報に載ったこともあるので、仕事で忙しい毎日ですが、今後一年間で少なくとも野上弥生子氏の作品読破は達成したいと思っています。


圧倒的に増えた幅広い蔵書

移住前に住んでいた埼玉県狭山市は16万人の人口でしたが、そこと比較して少し数が劣るくらいの蔵書が臼杵図書館にはあります。現在旧臼杵市の人口が約29,000人ということを考えると、決して貧しくはない蔵書数です。しかも私の好きな海外作品や陶芸などの本もあり、しばらく楽しめそうなラインナップ。

分類も見やすく整理されています。

以前はスチールの棚で電気も暗かったが今はこの爽やかさ

あいうえお順に分類した作家ごとのインデックスもあり探しやすい↓

中学時代に読破した赤川次郎作品も健在

そして子供時代には図書館で見ることができなかったマンガも、今や市民権を得ています↓

疲れたときは漫画コーナーで休憩もアリ

一般図書の並ぶ本館の2階には高校生などが勉強できるスペースと事務所、3階には研修室や書庫があります。


私が高校生の頃も2階や3階に勉強スペースがあり、冷暖房完備だった為夏休みなどは多くの学生がここで勉強をしていました。当時、大学受験の塾もなかった臼杵市では、友達に勉強を教えたり教えられたりして試験を乗り切っていく場所が図書館だったのです。かなりおしゃべりもしていましたが・・


数年前に大きくリノベーションを果たした本館、今後はかなりの頻度でお世話になりそうです。


外装・内装・蔵書数、全てがイケてる「こども図書館」

そもそもこども図書館は、臼杵市の実業家・荘田平五郎氏が1918年に寄贈し建てられた臼杵初の図書館。それが子供時代は怖くて近寄れなかった民俗資料館になり、平成15年の大リノベーションを経て、本来の図書館に戻りました。築100年というこの文化財級の建物が子供専用の図書館だなんて、都会では考えられない贅沢さです。


1階の中央には貸出コーナーが。入り口や読書エリアなど図書館スタッフがほぼ全体を見渡すことができます↓

靴を脱いであがるこども図書館では子供もリラックス

まず驚くのはその内装の落ち着き具合。子供がリラックスして絵本などを読めるように畳スペースもあります。ゴロゴロしながら読んでいる子もいますが、私は自宅にいるようにリラックスして本が読めるなら、子どもにはそういうスペースがあっても全然いいと思っています↓

清潔でハイハイ中の子供と一緒でも安心の館内

そして少子化にも負けずこの蔵書数!「子供にこそ豊かな教育を」というテーマが伝わる環境です↓

写真のエリアに加え、右方向にはさらなる蔵書が

読書好きな甥っ子には天国のような場所

国内外を含めいろいろな図書館を見てきましたが、このこども図書館は、空間のクオリティーと蔵書数において、人口の割にはなかなか高いレベルだと思います。


2階へ続く木の階段は、私が通った臼杵小学校の今は無き木造旧校舎を彷彿とさせます↓

木の階段が四十路女にはノスタルジー

2階に上がるとその風情はもはや料亭!

個人で臼杵図書館を寄贈した荘田平五郎氏の肖像写真と年譜

小さな子供を対象とした紙芝居や読み聞かせをするイベントスペースや↓

こども図書館では読み聞かせイベントも定期開催

小学生の子供たちが自習できるスペースもあります↓

撮影を嫌がる10歳姪・Kを背後から激写。こうして伯母は嫌われる

読みたい本がある図書エリアと静かに快適に勉強ができるスペース。これなら子供たちを安心して図書館に送り出せます。子供たちにとってもブツブツ言う伯母から離れたいときにはうってつけの場所です。


こども図書館の正面には、こども図書館を寄贈した荘田平五郎氏の言葉が書かれた記念碑があります。故郷の臼杵と臼杵市民の文化向上を願ったその想いが伝わる碑です。

郵便ポストもノスタルジックなこども図書館

図書館訪問後、

「ああ、懐かしい思い出の一方で、大きくリノベーションした臼杵市立図書館。なかなか良かったなあ」

という思いと共に

「あれ、本館っていつできたんだっけ?結構変わった建物のデザインだけど、これ誰が作ったの?」

という疑問が。この疑問がきっかけとなって、これまた臼杵市が生んだ「天才あきんど・田中豊吉氏」を深堀りすることになりました。


田中豊吉って誰?何した人?その詳細は次回ご紹介いたします!


【関連サイト】


【8月の移住フェアin東京】

日時:8月18日(日)11:00-14:30

場所:東京交通会館4F

今回の移住フェアには臼杵市も参加!個別相談などで気になる地方移住に関する質問をバンバンしてください。

私もUターン移住前にこの東京のフェアに参加し、「おためし暮らし」に参加し(地元だけど・・)移住後の物件も決めました。悩むより参加!臼杵でお会いできる日を楽しみにしています!

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