発泡酒みたいなタイトルですが、2018年11月以来、「民泊ノイローゼ」に幾度となく直面した山あり谷ありの民泊届け出手続きに、ついに終止符が打たれる時がやってきました!
2019年3月7日、大分県の食品・生活衛生課の物件チェックを経て、届け出番号を取得したのです。これでやっと民泊事業をスタートできます。
現在、臼杵市では「臼杵家」さんが民泊第1号。私の「USUKI TRAVEL GUIDE」(←こういう屋号にしてみました)が第2号。大分県内での順番としては、とってもキリのいい25番目でした。その証明は大分県のホームページにも記載されています。
25番目が我が「USUKI TRAVEL GUIDE」です↓
以前にもいかにこの手続きが煩雑か書いてきましたが、今回はその大まかな流れを解説。ブログで書けば書くほどノイローゼ寸前になった時を思い出して気が滅入りそうなので詳細はやめておきます。そのうち心が落ち着いて(?)セミナーでも開催するチャンスをいただければ、どこででもその内容を説明していこうかと思っています。とりあえず今回は手続きの中でも楽しかった部分を写真付きでご紹介。今後移住してきて民泊にチャレンジしてみよう!と思う方は参考にどうぞ。
必要書類はここからチェック!
民泊を開始するにあたって、とにもかくにも必要なのが膨大な書類です。民泊事業の届け出窓口は大分県の食品・生活衛生課になり、大分県知事の認可になります。ですので、必要書類の全てはこちらのサイトに書かれてあります↓
これら、人生で一度も見たことない数々の書類に加え、臼杵市では最強書類である「水質汚濁防止法の届け出」が必要になります。これをどこに聞けばいいのかすら分からないのが民泊手続きの闇なのです。私は移住前に首都圏で何度か民泊セミナーに参加して備えておいたので、「この書類は保健所でもらう」というのを把握していましたが、多分このことを市役所で相談しても分かる人はほとんどいないと思われます。そして記入に関しては、「大学センター試験で見たこともない数学の問題に出くわしたとき」、くらいの衝撃があります。どこから記入していいのか、何を書いていいのかすら分からないのです。とにかく「最凶書類」と言っても過言ではありません。民泊を志す人はとにかく心を強く持って書類作業に臨んでいただければと思います。
ちなみにこちらが最凶書類の一部です↓
中部保健所の皆さま、温かくお手続きいただき大変お世話になりました!
消防署に何度も通う
その他に「消防法令適合通知書」というのが必要になるのですが、これは消防署とのやり取りが必要になります。要は火災が発生した場合、それに対処できる間取り(避難経路)や設備があるのか、というのがポイントです。このために物件の図面が必要になるのですが、古民家などは図面がない場合もあるのでその時は大変です。
私の物件は築85年にも関わらず奇跡的に図面があったのでずいぶん助かりました。この図面をもってかれこれ3度は消防署に出かけ、民泊担当の消防署員のアポを取り、2回も臼杵消防署の方に来ていただきました。担当の方にはそれは丁寧に対応していただいたので、民泊ノイローゼ気味だった私にはまさに「地獄で仏」。そして提出した書類と物件に相違がないか最終的にチェック後、「消防法令適合通知書」を発行。
こういう感じで火災報知器の位置や消火器の期限などをチェックされます↓
臼杵消防署の皆さま、何度もご足労頂きありがとうございました!
いよいよ大御所、県の食品・生活衛生課現る!
様々な書類を集めた後は、電子申請を行います。集めた書類を民泊制度ポータルサイトからドンドンアップロードしていくのです。もちろんインターネット環境の無い方や電子申請が大変、という方は郵送でも受け付けています。でも電子申請をしながら県の担当の方に書類に不備がないか確認していったほうが数段早く手続きが完了します。スピードアップして手続きを行いたいなら電子申請がお勧めです。
書類が受理されたら(←私の場合は3月1日)今度はその書類内容と実際の物件に相違がないか、食品・生活衛生課の担当の方が大分からわざわざチェックに来られます。そのアポどりをしてその日を待つことに。
いよいよXデーの3月7日、県から3名訪問。現れた途端、その衣装に釘付け↓
「minpakuジャンパー」なるものがあるのです!
これにゆるキャラでも印刷して、大分県の民泊業者に1枚ずつでもいただけたらいいのになぁ、と思ってしまいました。「大分県の民泊業者はこれを着てお客さんをお迎えに行く」みたいな(←要らない?)。
OKならその場で届出番号を発行
県の担当の方は提出書類を抱えて細かいところまでチェックして回ります。バスルームやトイレの大きさが図面通りか、消防法で設置したとされる火災報知器はちゃんとあるのか、ゲストが快適に滞在できるように冷暖房設備等がちゃんとあるのか、などなど。
そんな中で「この物件の使い方はいいですねぇ。外国人の方は喜ぶでしょうねぇ。」と県の方に褒めていただきました。私も「民泊を始めよう」と思ったきっかけがこの物件ありきだったのでこのお言葉は嬉しかったです。
築85年の古民家で、古くて黒い梁がかかった高い天井やむき出しになった土壁は、マンション生活になじんだ都会の日本人には妖怪が出てきそうで怖いかもしれませんが、外国人には「ファンタスティック!」になると確信しています。
全てのチェックが終わってOKが出ると、その場で届け出番号が発行されます↓
この許可証は建物の入り口に貼っておかねばならず、旅館やホテルでもなく、この許可証もなくて観光客がワンサカ泊まりに来ているところは「モグリ」となります。近所にそういうところがあったら要注意です。
そして今後ゲストが宿泊した場合の県への報告(2か月に1回必要です)の仕方やそのほかの注意事項を受けます↓
こうして引っ越しをまたいでかれこれ4か月の民泊届け出作業が終了。
大分県の食品・生活衛生課の皆さまにも何度もストーカーのように電話し必要な書類のアドバイスをいただきましてありがとうございました!
今後はUSUKI TRAVEL GUIDEのホームページ(鋭意製作中)やAirbnbやその他のサイトで宣伝をして集客活動を行います。
PayPayのQRコード決済を導入!
海外からのゲストの支払い方法として考えないといけないのが決済方法。最近臼杵の町を巡っているPayPayチームの一人が当店にもやってきました↓
暫くは諸々の手数料が無料なので当店でも導入中。おそらく3月末からは使用できると思います。
手数料無料期間中は「ケレシュ雑貨部」でのお買い物(ハンドメイド作家さんの商品は除く)や「臼杵 整体&リフレクソロジー ケレシュ」での施術料金もPayPayでの支払いが可能です。今後PayPayでポイントを集めている方はぜひご利用ください。
さて、以前のブログでご紹介した「九州町並みゼミうすき大会」が今週末の23日(土)、24日(日)に開催されます。興味深い体験アクティビティーがたくさん開催されますが、まだまだ残席があるそうです!
こちらのサイトをご覧いただき、スケジュールの都合が合う方は、臼杵市民でも知らない場所、楽しい事を体験できる内容なのでぜひ参加してみてください↓
【関連サイト】
Comments