思い返せば、臼杵市は3月中旬くらいからコロナウィルスの影響で「STAY HOME」な雰囲気になってきました。小学生は2月末から休校になったので、姪や甥はかれこれ2か月以上も家にいる生活です。未だに届かないアベノマスクに460億円も使うくらいなら、子どもに1人1タブレットでも支給してリモート授業をやってくれれば良かったのに、と日々恨み節が絶えません。
姪や甥も外で思いっきり遊ぶこともできず、とにかくストレスが溜まってそうだったので、STAY HOMEアクティビティーとして、「世界の料理」を一緒に作ることにしました。
今回は、臼杵の認証有機野菜「ほんまもん野菜」を使用した、世界の料理レシピを一つご紹介します!
材料はたった5つ!ハンガリー料理「チルケ・パプリカーシュ」
今回ご紹介するのは、ハンガリーの母の味「チルケ・パプリカーシュ」。日本でいうなら「カレーライス」レベルの家庭料理です。レシピも超簡単なので、どんなズボラちゃんでも失敗しません。早速材料からご紹介していきます。
写真とホワイトボードのメモに入れ忘れましたが、これにチキンコンソメとか鶏ガラスープとか、そういった出汁系顆粒が大さじ1/2から軽めの1くらい必要です。これで材料は5つ。
塩も適量、水も400CC必要ですが、材料にはカウントしていません。
今回使用したほんまもん野菜は玉ねぎ。新玉で甘さが際立っているので、この料理にはもってこいの素材です。
1.玉ねぎと鶏肉を切る
最初はとにかく材料を切るだけです。8歳甥・Tに玉ねぎを切らせようとしたら
「それ涙が出るんやろ。僕ム~リ~」
とかなりたわけた発言をして早々に脱落。調理中、彼は私のお店の植木に水遣りをすることに。代わりに6年生の11歳姪・Kが玉ねぎのみじん切り↓
小学校でも調理実習とかあると思うのですが、最近の小学生は何を作っているのでしょう?私の時代は、学校の畑にジャガイモを植えて、収穫に合わせてカレーライスを作った記憶がありますが・・
鶏肉は一口大に。今回は鶏もも肉のみを使用。
ハンガリーに住んでいた時に、この料理をハンガリー人の知り合いに作ってもらったのですが、塩しか入れてないのに凄くいい味でした。ポイントは「鶏丸ごと一羽使用」。いい出汁が鶏の骨からじっくり出てくるのです。
2.ハンガリーの特産品・パプリカ粉
玉ねぎと鶏を切ったらラード(ない場合は植物油)で炒めます。
まずは玉ねぎを焦がさないようにじっくり。「甘くなーれ、美味しくなーれ」と唱えながら(←調理師の74歳父・Y雄曰く、唱えると美味しくなるらしい)炒め、色が付いてきたら鶏肉を投入。鶏肉に軽く火が通ったらパプリカ粉を入れます。
最近は日本でもよく見かけるパプリカですが、ハンガリーでは特産物。町のスーパーではパプリカ、パプリカペースト、パプリカ粉など、いろいろなパプリカ製品を見ることができます。
余談ですが、ハンガリー人のセント・ジョルジ・アルベルトは、このパプリカからビタミンCが大量精製できることを発見し、1937年にノーベル生理学医学賞を受賞しました。ケンブリッジ大学など世界有数の大学でも研究をしていたのですが、灯台下暗し!偉業は故郷での研究で、故郷の特産品を使用して成されたのです。人生ってそういうこと結構あります。
このパプリカ粉、買うときには注意が必要です。辛い物(csípős=チーポシュ)と甘い物(édes=エーデシュ)があり、辛い物を入れると悲劇を招くので、甘いパプリカ粉を使うようにしましょう。
3.たった30分で完成する母の味
パプリカ粉を入れて炒めると焦げやすくなるので要注意です。火力を少し落として炒めましょう。
これにトマト缶と水、チキンコンソメを加えます。
この状態で10~15分程度煮込んで完成!
材料を切ってこの状態になるまで30分以内。カレーライスだと人参などに火が通らないといけないので少し時間がかかりますが、チルケ・パプリカーシュは材料が玉ねぎと鶏肉だけなので相当楽です。
4.ご飯にかけても美味しい
ハンガリーではガルシカ(Galushka)と呼ばれるゆるめのパスタを付け合わせにして食べますが、ご飯でも合います。
食べる直前にサワークリームをかけると味がまろやかになり風味も変わるので、かけるバージョン、かけないバージョンも是非楽しんでみてください。
ハンガリーにはこのような母の味から「フォアグラのフライ」など、頬が落ちるほどの激ウマグルメもあります。数あるスープも人気のメニュー。コロナが落ち着いたら「食べたことのない料理」を求めて旅をするのもおすすめです。
私は旅行ライターとして記事もいくつか書いています。家からなかなか出られない今、次の旅行プランを計画してみるのも楽しい時間の過ごし方です。私の書いた150本以上の旅記事も参考にどうぞ↓
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