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黒島の人

臼杵市では「○○な人」と呼ばれる人が結構います。

例えば城下町エリアであれば「黄色い人」とか「妖怪の人」といえば、住民の脳裏には明確にある人の姿が浮かびます。その他海沿いでも「タチウオの人」がいますし、野津エリアでもやはり同じような人がいるのではないでしょうか?実際どうかは分かりませんが、「イノシシの人」とか「ピーマンの人」とか居そうです。


私が2019年にUターン移住して早速知った○○な人、それは「黒島の人」である中野重二さんです。昨年まで私の中では「黒島の人」だった中野さんですが、今年に入って「パパイヤの人」になりつつあります。


今回は中野さんの活動と共に、近日行われる中野さん企画のイベントをご紹介。

一度は書き上げた記事ですが、文字数が大幅に超えてしまったので、今回は「黒島の人」、次回は「パパイヤの人」(←結局両方中野さん)としてお送りしようと思います。


多くの移住検討者の移住後の活動アイデアになること間違いなし。参考にどうぞ。

注)隣の散髪屋さんは偶然にも同性ですが中野さん宅ではありません

中野さんの地域おこし活動その1・黒島

関東で貿易会社を営んでいた中野さんは、2015年に臼杵市にUターン移住しました。

きっかけは地元佐志生で空き家が目立ち、人も少なくなったことに気づいたこと。何とかこの地域を昔のように活気あるエリアにできたらということで、以来たくさんの地域おこし活動を行っています。

その一つが黒島の環境整備とシーズン中の海の家の営業です。


今年エミー賞を受賞し話題のドラマ「SHOGUN」。ドラマ内で三浦按針ことウィリアム・アダムスは静岡県の網代に漂着しますが、史実では臼杵沖に漂着しています。臼杵市では佐志生地区にある黒島が按針漂着の地となっており(上陸地には諸説あり)、現在でも島には小さな資料館があり、リーフデ号の模型などを見ることができます。

リーフデ資料館
三浦按針は教科書に載るが、黒島はなかなか載ってない

この黒島、中野さんが子供の時(昭和40年代)はもちろん、私が子供の時(昭和50年代)も夏は海水浴場として大人気の場所でたくさんの人が訪れていました。現在は訪れる人も少ないのですが、水質に関しては透明度が非常に高く「穴場的海水浴場」と言えます。


中野さんのUターン当時、かつては盛況だった海の家も閉じ、黒島はかなり寂れた状態だったそうです。所有者の承諾を得て、島のビーチクリーン活動を行ったり情報発信のPR動画を作ったり、夏には毎年海の家を開いたりしています。まだまだかつてのような賑わいには戻っていないですが、中野さんが黒島での活動を始めてから、こども園の子どもたちが遊びに来たり、ボランティア学生などが環境保護活動の為にたくさん黒島を訪れているように感じます。そして黒島の綺麗な水質に気づき毎年訪れるリピーターも。

環境保護活動
定期的に行われるビーチクリーン活動(写真提供:中野重二さん)

歴史を学ぶことができ、泳いでも楽しい黒島。来年夏の家族イベントにもおすすめです。


黒島の様子は以前書いたブログでもどうぞ↓


<MAP>


中野さんの地域おこし活動その2・花畑

佐志生では美味しいみかんができますが、みかん農家さんだけでなく年々農家さんは減っており、耕作放棄地が増えているのが現状です。


そんな荒れ果てた畑が花を植えることで観光客の立ち寄りスポットにならないだろうか?というアイデアから始めた花畑活動。このブログを書いている10月中旬、赤そばとコスモスが見ごろだそうです。

私はまだ見に行ったことが無いのですが、中野さんに見せていただいた風景写真は圧巻。

観光立ち寄りスポット「さしう花畑」
赤そばの花畑(写真提供:中野重二さん)

赤そばの花も初めて見ましたが可愛いですね。この畑にある大きな木がとても良い雰囲気で、SNSで紹介されることもしばしば。ぜひ老若男女楽しんでいただきたい風景です。


花畑はJR佐志生駅から浜公園や黒島の渡船場へ行く途中に立ち寄れる場所にあります。春には桜や菜の花、アーモンドが咲くそうです。来年はこれに加えポピーにもチャレンジしてみる予定だとか。 電車で訪れる方もぜひお見逃しなく!


2016年から始めたこの花畑の活動ですが、2022年に前述の黒島の活動と合わせて中野さんは「第10回グッドライフアワード環境大臣賞 個人部門」を受賞しました。「環境に優しい社会の実現」の為に行われている活動が評価・表彰されたものです。


田舎らしい素材を使っての地域おこし風景。同じく過疎化地域の皆さん、アイデア見学に出かけてみませんか?


グッドライフアワードについてはこちら↓


<MAP>佐志生の花畑


11/2(土)、3(日)「うすき竹宵」の昼間に堪能したい臼杵・黒島ツアー

毎年11月の第一土、日曜に行われている臼杵市の大人気イベント「うすき竹宵」がもうすぐ開催されます。期間中は8万人以上が訪れ、城下町エリアの夜が非常に賑やかな2日間となります。


「うすき竹宵」についての記事はこちら↓


竹宵は夜が本番ですが、せっかくですからお昼の臼杵も堪能してみてはいかがでしょうか?

今年は中野さんが企画した3時間ツアー「臼杵・黒島Day Trip」が竹宵の両日昼間に行われます。前述した黒島に渡船で上陸・見学したのち、臼杵の城下町エリアでお寺見学やすでに設置された灯火される前の竹宵のオブジェの数々を見ることができます。

以前書いた竹宵のブログ記事で私が強く推しているのも「昼の竹宵」見学です。灯火される前に丁寧に彫られた竹のオブジェをじっくり見ておくと、夜のオブジェの輝きも一段と増して見えるのです。


お席に限りがあるようですのでお申し込みは下のチラシを参考にお早めにどうぞ。

臼杵・黒島Day Trip
臼杵・黒島ツアーチラシ(うすき竹宵の2日間のみ!)

無限に広がる移住後の活動

中野さんの活動を見ていると、私より一回り以上年上なのに、そのパワーや行動力に圧倒されます。若い方は地方移住して子育てや日々の生活に追われることのほうが多いと思いますが、生きがいややりがいを創造することは年齢に関係なく可能です。移住してその地でライフワークのように活動できる何かを創ったり参加したりすることはとても素晴らしいですよね。私も今後5年そのあとの5年と楽しく臼杵で生きていける何かを探していきたいな、と思っています。


さて、次回は「パパイヤの人」をお送りします。中野さんのパパイヤ活動はもちろん、青いパパイヤの栄養価を踏まえたパパイヤレシピもご紹介したいと思います。

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