移住者、台風10号を乗り切る

いつもの更新日である明日水曜日に予定が入ってしまったため1日早い更新となります。


それにしても昨日と一昨日は未だかつてない大型台風が九州を暴風域に巻き込んで、ハラハラした週明けとなりました。実際私のお店も6日(日)と7日(月)は臨時休業にしましたが、とりあえずお店は無傷でした。本当に安堵しました。


今回のブログは、台風10号に関して対策など何をしたのかをレポート。災害級の台風がやってくるとき、臼杵市ではどういうことが起こっているのか?これから移住を予定している方に臼杵市での災害想定の参考にしていただきたい回です。


できることとできないことを精査する

私も実際に引っ越してきて知ったのですが、臼杵市街地には数多くの暗渠(あんきょ)が張り巡らされています。暗渠というのは排水溝の一つを指し、これに蓋をしているものを暗渠と言います。例えば、私のお店は掛町と横町からの道が重なる角地に立っており、この二つの暗渠の流れがぶつかる場所でもあるのです。写真で説明すると、まさに建物の前にある古い石の下に暗渠が走っています。

オレンジの矢印部分が暗渠

店を出して1年半の経験上、40ミリ以上の雨が30分以上降ると、ラスベガスのホテル「ベラッジオ」の噴水のように我が家の前で水が吹きあがります。ですので、この吹き上がった水の浸水を防ぐには土嚢を積むしかないのです。

こういったことを踏まえて、準備できること、できないことを精査したところ、

【できる作業】 ①土嚢を入り口2か所に積み上げる

②屋内の浸水するかまど下に土嚢を積む ③お風呂の排水溝の上とトイレに水嚢で蓋をする


【できない作業】 板などを打ち付けて窓を防御する


となりました。窓は割れる前提で今回の台風に臨みます!


人生で初めて土嚢を積む

人生47年、私は5日(土)まで土嚢を触ったことがありませんでした。土嚢の中身っていったい何なのかさえ知らなかったのです。とりあえずイオン系のホームセンター「ホームワイド」に出かけ、土嚢袋と「野菜とお花の土」を買おうとしたのですが、係の人に「土嚢作るんですか?土嚢って砂を入れるんですよ」とアドバイスされ、「土って書くから土だと思ってました」と砂を買いなおす始末。なら最初から「砂嚢」って言えばいいのに。

そして初めて砂嚢を製作。

ホームワイド・スタッフのナイスフォローで正しい材料を購入

これを製作していた時、お店の前にあるステーキハウスのTさんがビックリ発言。

「アンタ、それ買ったんな!?買わんでん、貰えるんで」(訳:アンタ、それ買ったの!?買わなくても貰えるんだよ)

ガーン!タダで貰えるとは全くの初耳でした。今回は竹宵の倉庫の場所で土嚢を好きなだけもらえました(これは土に見える)↓

多分よその地域でもこういうことはやっているのかもしれません。事前に市役所などで自分の地域から一番近い土嚢ゲット場所を把握しておくのをおすすめします。

とにかく、土曜日は仕事もあったので、タダの土嚢をゲットしたのは日曜日の朝6時半。孤軍奮闘、4個の土嚢を作りました。


お店の周囲に置いている植木も全部片づけ、2か所の入り口に土嚢を配置

もはや引っ越した当初と変わらないくらい華の無い古民家と化す

窓ガラスは割れる前提で、割れたときに被害が大きくならないように板を内側に置いたり、ブラインドのある場所は全てのブラインドをおろし、そこに重しをしたりして備えます。


台所のかまどの下の部分は外部の雨どいから続く側溝とも少し繋がっているようで、大雨が降ると水が入ってきます。

大雨の時浸水してくる嫌なかまどの火焚口

そして大雨で逆流してほしくないトイレx2とシャワー室の排水溝には水嚢を設置↓

これまた人生初の水嚢。簡単に作れて効果てきめん!

そして、停電にも備えて、腐らせたくないものを冷蔵庫から全部出し、貴重品や着替えと共に私の避難先である弟の家に二往復して運びます。これが全部終わったのが6日(日)午前9時半くらい。


台風襲来の直前、雨雲レーダー&進路図とにらめっこ

土嚢を運んだり、貴重品(特にPCなど)関係の運搬は雨が降っていてはできません。ですので、日曜日は朝6時に起きたときから雨雲レーダーとにらめっこ。何時ごろに外での活動を行い、何時までに避難を完了させるのか、私の目標は12時前まででした。お店の守りを朝9時半に完了させてからの2時間は、1階の窓際や棚の上に出ている商品を完全撤収。

展示スペースの窓ガラスを守るため、敢えて布バッグはぶらさげたままに

既に半分くらいを土曜日にやっていたので、予定通り、私にできる全ての準備は11時半位に完了しました。そして本当に完了したその時からポツポツと雨が降り始め、12時過ぎには大雨の状態でした。

思いもよらぬ大掃除になってしまった1階店舗

現代の科学の進歩が無ければ、こんな時間通りに準備はできなかったと思います。雨雲レーダー、バンザイ!


避難は早めに

今回、私の住む臼杵市街地から一番近い避難場所は、洲崎にある中央公民館。海が近いため地震の時は使えませんが、高潮が発生しない限り大丈夫な場所です。

昔はコンサートが行われたり、子供用の無料映画などが上映された中央公民館

この写真は台風も通り過ぎた7日午前、土嚢を竹宵の倉庫に返しに行くときに撮影したものですが、全く人は見かけませんでした。もう皆さん帰宅しちゃった後だったのでしょうか?


大地震→津波の時は臼杵市街地の人は臼杵城址へ避難するように、とお達しが出ているのですが、臼杵城址には雨風を遮る建物が全く無いので、私は避難場所としてはあまり優れていないのではないかと個人的に感じています。それよりも高台にある福良小学校や同じく高台の二王座公民館のほうが安心して夜を過ごせそうです。

小さいので3密は気になるが津波は来ない二王座公民館

但しこれらの場所はとても狭い道の先にあるため、避難経路沿いにある古い石垣などが崩落していないのか?という心配もあります。とにかく、移住者の方は地域で行われる避難練習などには完全参加していただき、自分たちの家族に合う災害別の避難経路と避難先を想定しておいた方がよいと思います。


いずれにしても、今回の臼杵市民の備えは尋常ではありませんでした。窓に養生テープを張っているお宅もたくさんあったし、土嚢も多くの家が積んでいたし、家の周囲も綺麗に片付けられていたし。何日も前からテレビで気象庁が詳細を伝え警告してきた結果だと思います。私もいろいろ準備しましたが、台風が通り過ぎた後で見たニュースで、段ボールを使って窓を守っていたお宅を見て「その手があったか!」とさらに勉強になりました。板を打ち付けるとウチの古民家がどんどん傷みそうなので嫌なのですが、段ボール作戦なら何とかなりそうです。


この台風の影響を受けたたくさんの方がいらっしゃると思います。どうか皆さんの生活がいつも通りに早く戻りますように。