皆さんは「銀座の恋の物語」という歌をご存じでしょうか?1961年にリリースされた石原裕次郎と牧村旬子のデュエット曲で、当時300万枚の大ヒットだったらしいです。「らしい」というのは、私は1973年生まれなので、二人が歌っているこの曲を聞いたことがないからです。しかし、カラオケでフルコーラスを歌い上げることができます。何故かって?
それは臼杵の夜の町に教えてもらったからなのです。
私の実家の裏手にはスナックビルがあり、夜お風呂に入っていると換気口からご機嫌なおいさんとママのデュエットがよく聞こえていました。10歳くらいから毎晩入浴中に1回は聞いていたので、ママさんも当時はウンザリしていたのではないでしょうか?おかげで私は誰の歌か知らなくても暗唱できるようになりました。
当時臼杵の町八町にはあらゆるところにスナックビルがあり、明け方までワイワイやっていたので、子育て環境にはイマイチだったかもしれませんが、夜の世界を満喫できるおいさんには楽しくて仕方がない町だったと思います。
そして現在。いろいろな法律で40年前よりも健全に夜の町を楽しめるようになった臼杵。おいさんだけに楽しませておくのはもったいないので、女性のおひとりさまでも楽しめるように、という思いでガイドマップ「わたしのうすきとりっぷ・夜」を制作しました!
今回は私の副業でもあるライター業のお仕事最新版をご紹介させていただきます。
「わたしのうすきとりっぷ・夜」
昨年の6月に発行した「わたしのうすきとりっぷ」は、以前ブログでも紹介させていただきました。
過去ブログ記事→「臼杵ガイドマップ『わたしのうすきとりっぷ』
要はお昼の臼杵観光で巡ってほしいスポットやお店をテーマ別に分けてマップに落としていったのです。ガイドブックでありながら道筋を確認しながら歩くマップ。
「今度はそれの夜版を作ろう!」ということで始まった企画でした。
お昼版の冊子の表紙は二王座の甚吉坂を下から撮影したもので、今回は夜版なので上から撮影したものを表紙に採用しました。
同じ場所でも角度や時間帯によって雰囲気がグンと変わります。いろいろな表情の臼杵を楽しんでいただきたいです。
ちなみに、今年の8月に「うすき街色絵画教室」に応募して賞をいただいた絵は、この写真をもとにしました。
予想の上を行くノスタルジックな城下町
最初は「夜のうすき」ということで絵になりそうな撮影スポットを探したのですが、これが想像以上の暗さで、二王座の夜8時以降は本当に妖怪が出そうなほど真っ暗闇。さすが「うすきミワリィクラブ」(臼杵の妖怪広報団体)の妖怪多発スポットとして取り上げられるほどの場所です。
闇の中でカチャカチャとカメラ調整をし、うまく撮れないと舌打ちする。その時通りがかった人がいたら、本当の妖怪と思われても仕方がないほどの不審者ぶりでした。
しかし、撮影時間をもう少し明るい日暮れの時間に変えて町を歩いてみると、素敵な場所がいくつか発見できました。この時間帯、通常なら私は仕事をしているのでなかなかのんびり町を見て歩くことはできないのですが、思いのほか美しい景色にびっくりしたほどです。
その一つが商店街。
廃墟のようだったアーケードを撤去して、電柱も地中へ移動。景観保護条例を軸に商店の外観をすり合わせてきた景観保護重点地区とあって、やはり絵になります。街灯がオレンジ色いうのもとてもノスタルジック。
今回マップには掲載しませんでしたが、蔵造りのカニ醤油の建物はやはり商店街のランドマーク。画になります。
その他にも絵になるスポットを4か所ほど、そして臼杵の夜のイベントの紹介などもしています。
夜のイベントの代表格は、先日行われた「うすき竹宵」。その他にもいろいろある夜のイベントを目指して泊りで臼杵に乗り込んでみてください。臼杵ならではの食文化も思いっきり楽しめます。
臼杵で楽しむ夜の飲食
臼杵に来る観光客の多くは、午前中国宝臼杵石仏を訪れ、午後城下町散策を楽しむとそそくさと別府に引き揚げていきます。そう、臼杵は日帰り観光の町と捉えている人が多いのです。私やそのほかの臼杵市民は
「えぇ~!何しに来たん!?」
と突っ込まずにはおれません。醸造の町・臼杵では4社もある酒蔵のお酒各種を時間を気にせず楽しんでほしいですし、地酒が揃う料理屋で臼杵の美食も味わっていただきたいのです。たとえ飲みすぎて千鳥足になっても八町界隈で宿泊していれば誰かが送り届けてくれます。野田の高架の標語じゃないですが、温泉はなくても温心があるのです(by ライオンズクラブ)
そんな美味しいお店の数々を逃してほしくないので、「わたしのうすきとりっぷ・夜」には、女性一人でも食とお酒が楽しめるお店を12店ご紹介しています。
私が一店舗ずつ撮影と取材をさせていただいたのですが、どこのお店のお料理も美味しい!それぞれがこれまた被らないのです。おすすめのお料理とそれに合うお酒の例を写真付きで解説しているので、皆さんもそれぞれのお店の違いを楽しみながらお料理やお酒自体を何度も満喫できる1冊となっています。
ワインに合う窯焼きピザやオードブルをいただけるイタリアンや
日本酒に合う焼き鳥や郷土料理の「りゅうきゅう」なども楽しめる居酒屋、
ステーキの名店など
臼杵はお店のジャンルも多種多様あるのです。
臼杵は泊りで楽しんでください!
私は自宅で民泊もしていますが、過去には1泊予定だったのに、臼杵の夜が楽しすぎて延泊することになったオーストラリアの老夫婦もいました。夜は連日スナックに行き、ボトルキープという海外にはないスナックのシステムを絶賛して帰っていきました。外国人でもこうなのですから、日本人ならなおさら楽しいはず!
観光で来られる方も、移住の下見で来られる方も、ぜひ臼杵に宿泊していただき、「わたしのうすきとりっぷ・夜」を片手に夜の臼杵散策を楽しんでくださいね。
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