臼杵高校に進学する(授業&進学編)
- 12 分前
- 読了時間: 6分
先月、母校・臼杵高校の取材をして感じた昭和(←私)と令和(←姪K)の高校生活の違い。部活と学業を両立している令和の臼杵高校生活は、進学先でもきっと役に立つ経験です。
私の昭和時代は大まかに
臼杵小(1学年約160名)
↓
東中(臼杵小+他校から約50名=計約210名)
↓
臼杵高校(東中の約40~50%+市外含む他校約210名=計約310名)
と、知っている人たちがたくさんいる中で進級&進学したため、友達作りに何ら苦労しない環境でした。結果、大学生になったときに
「友達ってどうやって作るんだっけ?」
とスランプに陥ることに。サークルに入ってなかったら、おそらく大学時代の友達は一人か二人しかいなかったような気がします。いずれにしろ「何かの活動で一生懸命一緒に取り組んだ人とは一生の友達になれる」と大学時代に学びました。
一方、姪Kは高校入学時には既に多くの同期が「知らない人」だった上、部活動にも熱心に取り組んでいるため、私よりも友達作りは数段上手になっていると思います。

そんな青く眩しい日々が流れる臼杵高校生にも、やはり「現実問題=進学」は降りかかってきます。
今回は、臼杵高校生の勉強や進学面にスポットを当ててみます。
臼杵高校の授業ってどんな感じ?
まず下の写真を見てください。これは臼杵高校のカリキュラムと1年生の時間割例です。


「大学入学共通テスト」を考えると、基本5教科に当てはまるものはきちんとあります。国公立大学を受けるなら6教科8科目が基本となり、私立大学なら2~3教科の受験は現在も必要で、それを考えるとこの時間割は当然の布陣です。
しかし昭和世代が全く見たことのない授業もチラホラあります。例えば木曜4限目の「情報Ⅰ」。ファミコンがせいぜいだった我々の時代ではあるはずもない授業ですが、現在ではプログラミング基礎なども行うそうなのです。
私は30代の時分、一度失業保険をいただいた際に、ハローワークから「行きなさい」と言われた学校の授業で初めてプログラミングやコーディングの基礎を習いましたが、高校生は10代でそれをしちゃうんですね。凄い。
そして一番興味があったのは、火曜7限目の「総合的な探究の時間」。何だか瞑想っぽいサウンドですが、これは追究したらかなり面白そうな科目です。簡単に説明すると、「問題提起」→「調査・探究」→「提案」→「解決」と、各個人でテーマをもって問題を解決する、という時間で、例えば3年時には進路に繋がるテーマを掲げ自分なりの探究を行います。
例えば地域創生やSDGsなどに興味や問題意識を持っている生徒は、そのまま臼杵市を題材にして取り組めます。「若者が楽しめる商店街」とか「臼杵の新しいお土産づくり」とか、「うすき竹宵と自然の循環」などなど、地域を巻き込んで1年間じっくり取り組めるテーマがまさに足元に転がっているのです。
しかもこの授業は大学に進学してからの論文制作の基礎にもあたる部分です。一生懸命取り組んで、一つの結論を出すその過程は必ず役に立ちます。
生徒の皆さんには探究テーマをしっかり選んでいただき、楽しみながらも問題解決まで導ける何かを掴んでいただければと思います。発表機会がもしあれば、私もぜひ拝聴してみたいです。
ICT*を活用した授業
コロナ以降、臼杵市でも完全に小学生からiPadを使用するようになりました。授業中は手書きの生徒もいますが、iPadで受講している生徒もチラホラ。

そんな中、臼杵高校では「臼杵高校難関大チャレンジプログラム(UNC)」という独自のサポートプログラムが全学年にあり(1年生は2学期途中~)、難関大学を目指す生徒に応用力をつける英語・数学・国語の講座を毎週金曜日の放課後に実施しています。現在参加生徒は文系理系混在の少数選抜。個人添削も行っており、難関大学を目指す生徒には心強いサポートだと思います。
また、県の取り組みとして大分県遠隔教育配信センターによる遠隔授業も行われています。
理系コースの2年生以上が対象で、2年次は英語・数学、3年次はこれに科学と物理が加わります。
この授業を受ける配信教室があるのですが、そこにはスクリーンが数台と、ぱっと見焼き肉屋の配膳ロボット「サービィ」のようなものが鎮座。

生徒たちはこの教室で集中講座を受けながら、サービィ似のロボットからサポートを受けます。

このロボットは進捗具合をチェックする遠隔先の先生の目そのもので、躓いている個所などを傍で見ているかのように把握し、サービィ似を通じて指導していきます。その他、パートナー高校(現在は宇佐高校)の選抜生徒も一緒に授業を受けており、時には協力し合って難問に取り組むという時間も。

私が高校生だったころ、臼杵市には大学受験を目指す塾が無く、医学部など難関学部を目指す生徒たちは大分市まで塾に通っていました。ネット時代の今、勉強する場所はどこでもよいという環境になったのは素晴らしいことです。教育環境の格差は、ネット環境があれば昔ほどではないと思います。UNCや遠隔授業のようなサポートプログラムがあれば、塾に通う時間とお金が高校に行くことで節約できるのですから、利用しない手はありません。
進学率と進学する意義について
私が臼杵高校に通っていた時代、一浪、二浪の予備校生の存在は「かなり普通」でした。それが今回取材させていただいて分かったのが、臼杵高校で過去3年間は95%以上の生徒さんが第一希望とまではいかなくても、希望する大学などに進学しているということ。
五十路世代としては驚きです。
もちろん生徒さんたちの努力あっての結果に違いないのですが、部活で最高の仲間を作って青春を過ごしながら、希望大学に進めるというその環境も一助となっているのでしょう。
私は常々「教育は人生の選択肢を広げ、豊かにするツール」だと思っています。
かつて英国の元首相・トニー・ブレア氏が1997年の就任演説で訴えたのはまさに教育改革について。
Our top priority was, is and always will be education, education, education.
(我々の重点政策は過去、現在、そして未来においても教育、教育、そして教育なのです)
この言葉は、イギリス留学を終えたばかりの日本人の私の心にも「本当にその通りだ」と強く響きました。教育によって人は豊かになり、結果国も豊かになるのです。
普通科高校に進み、さらにその上の高等教育へ進むことは、豊かな人生への一歩を踏み出す一つの手段です。
臼杵に子連れで移住してくる皆さんには、ぜひお子さんの教育環境の下調べも行っていただければと思います。普通科高校に行って大学に行くことが全てではないですが、高校進学を考える際に「学ぶことの大切さ」もぜひ親子で考えていただければと思うのです。結果「将来は大学に行きたいな」と思えば、その時は臼杵高校も選択肢の一つとして考えてみてください。
子連れ移住を検討している皆さんのお越しをお待ちしています!

*ICT=Information and Communication Technologyの略で「情報通信技術」のこと


コメント