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子どもたちにも面白く!行ってみよう、臼杵市歴史資料館

13 時間前
読了時間: 6分

臼杵市民の皆さんで「広報うすき」を熟読している方の中には、今年の7月号を見て、私と同じく「あれ、なんかいつもと違う・・」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?それは「臼杵市歴史資料館」(以下、資料館)です。


広報うすきには、この資料館でどのような展示が行われているか、資料館でどんなイベントが行われるか、などについての記載が毎回あり、歴史好きな私はその展示内容に注目している一人です。当ブログでもメイン記事も含めて過去2~3回は資料館について触れています。

いつもお堅いイメージの資料館だったのですが、この夏季展示のタイトルが「う💛(すき)のかわいい文化財」だったのです。しかもこれまでに資料館が使ったことが無かったようなパステルカラーの丸文字フォントで・・。


「これは資料館で何かが変わった!?久しぶりに取材に行かねば!」

ということで早速臼杵市歴史資料館に出かけてきました。


今回はこれまでの資料館から変わったことや、資料館で行われている現在の展示とその見方についてレポートいたします。

臼杵市歴史資料館外観
臼杵城から徒歩5~7分に位置する臼杵市歴史資料館の入り口

若い世代の視点を、展示テーマや展示方法に盛り込む

私が広報うすきを見て驚いた「う💛(すき)のかわいい文化財」は9/21に終了したのですが、その内容は「かわいい」をテーマに、臼杵市内に現存する文化財を集めて解説するというものでした。


例えば国宝臼杵磨崖仏の山王山石仏もその一つ。先日の「石仏火まつり」でも書きましたが、そのお顔はまさに「癒し」。

山王山石仏
どの角度から見ても「癒し」の表情、「山王山石仏」。お供の石仏もまた癒し。

京都の仏師が彫ったイケメン仏たちとは明らかに一線を画しています。

臼杵磨崖仏
これぞ京都仏師の力作!インド系イケメン石仏。お供の石仏もまたイケメン

私は結局この企画展を見られなかったのですが、きっと「なぜこんなお顔になったのか?」という解説まであったと思います。その解説を理解すると、臼杵の磨崖仏めぐりにおける視点が増え、さらに見学が楽しくなる!という仕掛けになっていたと思います。


「歴史を学び、郷土の文化財に愛着を持ち、繋いでいく」というゴールの方向性は同じなのですが、入り口をちょっとポップにして学びに来る人を増やす、という手法をとったのだと思います。

そしてその「ポップな入り口」を作ったのが、20代の学芸員さんだというのです。


臼杵市では3年前に日本史を専門とする学芸員さんを採用し、現在20代2名の学芸員さんがいます。そのうちの一人山田さんが「う💛(すき)のかわいい文化財」を企画したのだそうです。タイトルで響いた若い世代も多かったのではないでしょうか?


通常の来館者は60代がメインなのだそうですが、期間中はわざわざ大分市内などからも若い方がたくさん来られたそうで、これに合わせて今までにはなかった企画展限定のトートバッグの販売なども行ったそうです。

臼杵市歴史資料館限定グッズ
資料館の雑貨類は入り口で販売

今後も堅苦しくなく、分かりやすい展示・解説方法も増やしていく、ということですので、家族連れで訪れても楽しい施設になりそうです。


秋季企画展「二孝女の物語」

現在行われている企画展は野津エリアでは有名な「二孝女の物語」(12/21まで)です。

二孝女の物語
現在開催中「二孝女の物語」

浄土真宗の宗祖である鎌倉時代の僧・親鸞ゆかりの地の巡礼を行うため、現在の野津町から出立した男が途中で体を壊し、現在の茨城県で療養していたのを、その話を伝え聞いた男の娘たちが迎えに行く、という1810年代の実話です。


現在のように道路も整備されておらず、山賊なんかもいた時代。親孝行なこの娘たちは、道すがらであった人々とどのようなドラマを繰り広げたのか?父親を探し出せたのか?そして野津町まで果たして無事に全員で帰って来ることができたのか!?

なかなかのロードムービーです。

私は取材のために資料館の館長さんからかいつまんでお話しをお伺いしたのですが、「ちょっとこれは再来館して見直さないといけない!」というほどの面白さだった為、早速「通年手形」(年間パスポート)を購入しました。


何がそこまで面白くするのか?それは二孝女の旅の様子が鮮やかに思い描けるほどの詳細な資料の数々がポイントになります。

二孝女の挿絵
ポスターのイラストの元となったであろう資料の挿絵

実はこの逸話、大分県側で「実話だ!」とはっきりしたのはなんと2005年。つい最近の話です。臼杵市では伝承として伝わっていたのですが、父親が療養していた茨城県常陸太田市の青蓮寺に多くの資料が残っており、大分県側の資料と、常陸太田市の資料を照会して実話だと判明したのだそうです。


なんだかロマンですよね。歴史の楽しさの一つが伝わってきます。

江戸時代の航路図
当時の臼杵から関東への航路資料が、旅路の想像を掻き立てる!

分かりやすくどう展示する?

博物館や資料館の多くは、その解説が「分かりやすさ」のバロメーターの一つです。

例えば大英博物館でミイラの展示があるとして、それに書かれてあるのは①年代 ②誰のミイラか? ③発見者 ④時代背景 だと思うのですが、日本語のモバイルガイドを聞いてもちょっと難しい言葉が出てきたりして分かりづらい時があります。子どもだとさらに難しいですよね。


「二孝女の物語」では、資料・一般解説と共に、臼杵市の人気ゆるキャラ「ほっとさん」がその内容をやさしく解説しています。

解説方法
資料と一般解説とほっとさんの解説

子どもたちは資料(これは大人でもちょっと難しいものがあります)を見ながら、ほっとさんの絵のついている解説を読むと理解が進むつくりになっているのです。


今後も資料館では、「楽しく分かりやすい展示」を工夫して行っていくそうです。

「この特別展の内容、知らないなぁ」

というものこそ、ぜひ足を運んで、臼杵市の歴史ロマンを楽しんでみてください。


大人は通年手形が絶対お得!

これまでのブログでも記載しましたが、大人の方の来館にはとにかく通年手形がお得です、常設+季節ごとの年4回の企画展があるわけですが、2回行けば元が取れます。その通年手形の価格はなんと660円!ちなみに学生の市民は無料。こんな破格で親子一緒に楽しめるアトラクション(?)は今のご時世なかなかありません。


そして年末からの冬季企画展は「臼杵の昭和」です。昭和生まれの私としては必訪の企画。楽しみでなりません。


今後も面白い企画が続く臼杵市歴史資料館。ぜひご家族一緒にお出かけください。

仏頭
現在、常設店でも貴重な文化財が!体が経年で無くなり、行き場のない仏頭がとにかく美しい

<注意>

今回は取材の為、特別に撮影許可をいただきました。通常、館内での写真撮影は禁止となっておりますのでご注意ください。

【関連サイト】 資料館の最新展示情報は下記からどうぞ

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