約0.00004%の苗字を持つ移住者

最終更新: 7月22日

「『さんなかにしくん』という移住者がいるんですけど、そのうち藤谷さんにも紹介しますね。」


臼杵市にUターン移住を決めた2018年8月、移住を担当する秘書・総合政策課の方が謎の名前を出してきました。

私:「さんなかにし?中西さんという人のあだ名ですか?芸能人みたいに逆さまにしてるんですか?(若干失笑)」

市役所のHさん:「いや、違います。本当に『さんなかにし』っていう苗字なんですよ。『三中西』。京都の人なんですけど、珍しい名前ですよね。」

人生で初めて聞いた苗字です。このブログを書くにあたってネットで「三中西」姓の方がどのくらいいるか検索してみましたが、全国で30~40人しかいないそうです。しかも京都がほとんど。


この珍しい名前の三中西篤さん(通称:さんちゃん)が本日のブログの主人公です。彼は臼杵に移住してきていろいろと大きく人生が動いているように見えます。

臼杵市への移住検討者も彼の移住人生から何かアイデアがひらめくかも!?そのユニークな移住生活~起業への道をご紹介します。

臼杵市ではあまり見ない、彫り深い顔立ちのさんちゃん

地域おこし協力隊で採用される

さんちゃんと臼杵市との出会いは2015年10月に遡ります。

臼杵市は年に10回以上の移住セミナーを東京や大阪を中心に行い、年3回程度は「うすきおためし暮らし」という移住ツアーも行ってきました。残念ながら現在はコロナ禍でこういったイベントはできないのですが、今年も2月までは移住イベントもたくさんあったのです。


さんちゃんも2015年10月に東京で行われた移住セミナーに参加し、そこに出展していた臼杵ブースに立ち寄ったのがきっかけで、2016年の夏には移住ツアーにも参加。実際に臼杵市を見て移住を決めました。毎年数名募集している「地域おこし協力隊」で採用され、2017年12月に着任したのです。

市役所の移住担当者や地域おこし協力隊と共に、臼杵の空き家物件を見学する移住ツアーの様子

「地域おこし協力隊」とは、人口減少等の課題を抱える地方の自治体が、都市部の人材を地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の維持・強化を図ることを目的として設立された制度。期間は1~3年ですが、その間は報酬も支払われます。

全く知らない土地で生活の基盤を固める意味でも「地域おこし協力隊」に応募するのは一つの方法だと思います。


インターネット番組「うすきチャンネル」の司会者になる

地域おこし協力隊に採用され意気揚々と臼杵生活を始めたさんちゃん。彼の任務は移住ツアーの開催、地域交流プログラムの企画、空き家活用などで中心市街地を活性化することにありましたが、何もかもがうまくいくわけではありませんでした。


そんな時に大分朝日放送の番組に「地域おこし活動がうまくいかない」という相談を投稿(!)したことがきっかけでインターネット番組「うすきチャンネル」の司会者になってしまったのです。2020年3月末までの約1年半、毎週土曜日に臼杵市の話題を掘り下げ、ケーブルテレビでの放送とインターネット配信が行われてきました。現在ではネット配信のみとなっていますが、移住検討者には時間や場所を問わずいつでも見ることができるので、引き続き地域おこしの活動の一端を担っています。


移住者が突然テレビ番組の司会者になることなんてそうそうないことだと思いますが、地域おこし協力隊とうすきチャンネルの活動を通じ、さんちゃんの臼杵市民との繋がりや歴史や文化を知る機会が増えたことは言うまでもありません。


旅行会社を立ち上げる

「任期のある地域おこし協力隊の活動後はどうやって生活を安定させるか?」

これはどの協力隊員にも共通する課題です。移住検討者にはいくつかの考えがあると思いますが、

1)任期後の自立を見据えたうえで、協力隊の活動とコラボさせながら生業を組み立てる

2)とりあえず臼杵に来てみて、協力隊としての活動をしながら自分に何ができるか考える

概ねこの二つの流れが主流になると思います。


さんちゃんの場合はこの二つの要素の両方を持ち合わせていたようです。

「こういうことをやってみたい」という考えを持ちながら、実際に臼杵に住んで協力隊の活動をしていく中で、新たな道筋の発見も。2019年に旅行会社「三中西ツーリスト」を立ち上げました。


コロナ禍でインバウンドが見込まれない中、「ジモタビ」として大分県民でも楽しめる臼杵観光プランをいくつもリリースしています↓

「臼杵のお寺」シリーズは「ここでしかできない」体験ツアー

実は先日、整体師でもあるさんちゃんに誘われ、この体験ツアーの一つ「お寺で整体」プランの動画撮影に参加することに↓

「お寺で整体」というシュールな企画だが、お寺の空間での癒しは格別

静けさの中に薫るお香。その中で整体を受けていたらついつい寝てしまいます。

もしこのツアーが催行になったら私も整体師として参加予定です。


ちなみに会場となるお寺は、「水辺の要塞」(←私が勝手に呼んでいる)「大橋寺」↓

臼杵川のほとりの石垣上に立つ大橋寺は、臼杵市屈指の風格を持つお寺さん

もちろん、大橋寺の歴史や仏教を学べるお寺ツアーも実施↓

江戸時代の曼陀羅は必見!

この数年間の協力隊活動で培った人脈と、住んだからこそ発見できた臼杵の魅力、そしてこれまでの経験も活かした魅力的なツアーを今後もリリースする予定です。


アナタは臼杵とどうコラボする?

最後にさんちゃんに「今後旅行業でどういったことにチャレンジしてみたいか?」と質問しました。

「臼杵の魅力は人であり、守り続けてきた文化や伝統。その良さをまずは日本人、ひいては大分県民、臼杵市民に体験してほしい。地元に根付いてきた観光資源を磨き、発信することで臼杵の観光業を盛り上げていきたい」


もちろんうまくいくことばかりでは無いでしょうが、臼杵の魅力を体感したことでワクワク感と共に移住生活を送っていることは確かです。


ちなみに、さんちゃんは移住生活中に人生のパートナーとも出会い、今年はお子さんも誕生!ワクワクが二重にも三重にもなっているようです。


【関連リンク】

三中西ツーリスト