私が移住してきてお店を構えている建物は、登記されてから85年経つ古民家です。恐らく築年数は100年を超えているのだと思います。以前にも何度かこのブログで紹介しましたが、この古民家は、今年4月に亡くなった映画監督・大林宣彦氏ゆかりの建物。大林監督が「町残し」の一環として残そうとした建物を今私が同じような思いで賃貸しているのです。
私もこのブログで何度も訴えていますが、これらの古い建物を残せば将来的に観光資源になるということは、「小江戸」と呼ばれる町や、それこそ京都が証明してきています。共存していくのにはお金がかかりますが、それ以上に価値あるものが生まれてくるので、是非市民はもとより、今後臼杵市に移住してくる人たちにもこれらの古民家(空き家多数!)を上手に利用していただきたいと思っているのです。
そういう思いで日々過ごしているのですが、つい先日ご縁があって古民家を活かした割烹料理店で食事をすることになりました。今日はそのお店とその古民家そのものの思い出をご紹介していきたいと思います。
古民家を上手に活かした「海鮮 かわ村」
コロナ禍において、臼杵市では官民を挙げて飲食店を応援する企画・イベントがいくつかありました。私の実家も洋食屋をしているので、イベントの一つ「ドライブスルーランチ」にヘルプで参加。
10軒以上の飲食店が集まり、この時初めてお目にかかるお店の方もたくさんいましたが、中でも「海鮮 かわ村」のHさんとはブースも隣同士でいろいろとお話をさせていただきました。以前から海鮮丼が人気ということは聞いていたのですが、なかなかお伺いする機会がなく、今回が縁ということで、74歳父・Y雄、年齢は内緒の義妹Sと食事に行くことになりました。
江戸時代、臼杵城の三の丸として上級武士が住んでいた祇園洲エリアにあるお店。立派な店構えです↓
昔は友達の家?
外観を撮影しながらふと
「私ココ来たことあるなぁ」
とデジャブ感に襲われることに。よく考えたら、小・中・高と一緒だったお友達の家がこの界隈、もう少し踏み込んで言うならこの建物だったような気がするのです。
お店に入って案内された個室に入る手前、「この縁側風景、なんか見覚えがある・・」
さらに個室に入って少々記憶をたどる
「位置的にはココが玄関じゃなかったか?」
とどんどん記憶が蘇ってきます。
私の記憶の中の友人宅とは少し間取りが違っていますが、その後住んだ人が変わりリフォームしたのであれば、このくらいの変化はあって当然。何せ私が遊びに来ていたのは小学校4年生くらいの頃で、あれから36年も経っているのですから。
それにしても居住で使用していた古民家を、きっちり割烹料理店のスタイルとして使用できているのは素晴らしいことです。
素材にこだわった海鮮料理の数々
7月7日で13周年を迎える臼杵店。本店はお隣の津久見市にありますが、現在では完全予約制で営業しているそうです。
メニューも色々あるのですが、やはりランチだとお得感満載↓
私ははなから人気の「海鮮丼」と決めていました。このメニュー、ディナータイムの予約では扱っていないようで、ランチで売り切れたら夜には提供不可!
「食べられるうちに食べておく!」
私のような食いしん坊のモットーにかっちり当てはまるメニューなのです。
ご飯は大盛でお願いし(←「並サイズ」は上品盛と思っていた)、出てきた海鮮丼(単品・1400円)に驚愕↓
魚は本店のある津久見市に揚がったものを、ウニ・いくら丼で使用するウニは臼杵の泊ヶ内産と、ほぼ地元の美味しさで満たされたメニューの数々。一つ一つのネタがしっかりとした味と食感を持っていて最高でした。
74歳父・Y雄は「おまかせ御膳(1,650円)」↓
義妹Sは「お好み御膳(1,350円)」↓
とても満足なランチでした。古民家を上手に活かしているので、その雰囲気を満喫するためにも、ゆっくり時間をとってのお食事をおすすめします。
古民家を利用して是非起業を!
「海鮮 かわ村」以外にも臼杵市では古民家を上手に活かしたお店がたくさんあります。臼杵市への移住を検討している方で起業をお考えの方には、是非古民家利用をおすすめしたいです。
「臼杵市街地での店舗の賃料が高い、と驚く移住検討者もいる」
という話をたまに聞きますが、割安感が高い「自宅兼店舗」という形で賃貸又は売買を検討されるのをおすすめします。
古い街並の中に住みながら商売をする。そんな仲間を私も移住者の一人としてお待ちしております!
【関連リンク】 「海鮮 かわ村」
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