この初夏に臼杵市へ移住してきた日仏カップル、妻・リエちゃん&夫・フランソワ君。
二人は来年を目標にゲストハウスの開業を計画中の為、ナント10DKの巨大物件を賃貸契約。古い物件とあってプロの大工さんに綺麗にしてもらうカ所に加え、予算を切り詰めるために「自分たちでできるところは自分たちで!」ということで日々DIYに奮闘中。
先週の(前編)に引き続き、今週も「移住前に気をつけたいチェックポイント」をベースとして、二人のDIY活動をご紹介していきます!
③活かすもの?捨てるもの?「処分品」を見極める!
古い空き家物件には、大家さんや前の住人が置いていったものが残っている場合が多々あります。ほとんどの場合大家さんが
「そのまま使ってもいいし、捨ててもいいので好きにして」
と言ってくれます。しかし、当然ですが処分するにも費用が掛かります。
物件チェックの際には、写真撮影しながら「要るもの、要らないもの」を分別していくことをおすすめします。そうすることで本当に処分すべき品が分かり、業者にお願いするときにも事前見積もりが立てられるのです。
ちなみに、臼杵市では「家財処分費」に対して10万円以内の補助金が出ます。年度ごとに補助金制度や補助額が変更になるので、対象かどうかも含め、まずは臼杵市役所の「協働まちづくりグループ」にご確認ください(文末に連絡先有)。
また、各自治体では「粗大ごみ」の日が年間1~2回あり、自治会に入ることで粗大ごみ処分も可能になります。引っ越し前に区長さんに粗大ごみの日を確認しておくこともおすすめします。
2人の物件の台所もかなりDIYに力を入れた場所↓
天井や壁を白くしただけでも明るさや清潔感がグンとアップしました。 食器棚のドアも元々あったそうなのですが、全部外したそうです。食器が見えたほうが確かに素敵ですよね。
「その上の開き戸も全部外して、涼しげな布地で隠したほうがいいのでは?」
と話すと、フランソワ君は「あ、それいいね」と採用してくれそうだったので、次回お邪魔するときどうなっているかまた楽しみです。
昭和のキッチンは湿気が溜まりやすいのでできるだけオープンにして、カビ・虫防止しましょう。
棚を全部引っぺがすのか、そのまま使用するのかも移住者次第!自分好みにどうぞ。
④不衛生なものは全部取り去る!
物件が建築された年代にもよりますが、畳やカーペットが敷かれている物件も多々あります。古い物にはとにかくダニなどがいるので、全部処分の方向で考えたほうがいいでしょう。
このカーペット、2人は順次剥がしていってます↓
2人はこのレッドカーペットのあとにクッションフロアを敷くようです。今はいろんなデザインのクッションフロアがあるので、どのデザインにするか悩むのもDIYの醍醐味の一つです。
④屋根は最重要チェック項目!
物件が雨漏りしているかどうか確認するのは最重要事項と言っても間違いないでしょう。
雨漏りしていると本当にブルーになります。しかも湿気の原因にもなってシロアリなど虫が出たり、その結果躯体の劣化にも繋がります。雨漏り物件の場合は大家さんに工事を確約してもらってから契約することをおすすめします。
2人の物件は数年前に屋根瓦を総吹き替え済み。雨漏りに関しては心配ご無用です。
しかし、一部瓦でない屋根部分もあり、ここには木造ベランダがのっかっています。まだ安全性を確認していないそうで、この部分をどうするのか2人はいったん保留にしている状態。
⑤楽しみたいガーデニング
2人の物件には庭があります↓
撮影しているお部屋は、すでにDIYを終え、壁も天井も真っ白。綺麗な照明も設置され完成しています。あとは、ここから眺める庭をどうするか?アーティストのフランソワ君の創造心がメラメラと燃える部分ではないでしょうか?
それにしても引っ越してきた当初は地面に何もなかったのに2か月でこの雑草!庭は放置すると恐ろしいですね。
旅館時代は小さな池があったそうなのですが、水の循環ができないとボウフラが湧いたりして大変なことになるかも。「庭は『枯山水』がラク」と個人的に思ってますが、2人はどんな感じで仕上げてくるのでしょうか?屋内のDIYを先にしているので、庭はまだ保留中だそうですが、将来どのような姿に変身するのかこちらも楽しみです。
臼杵市への移住を検討している方、まずは移住者登録を!
臼杵市の移住支援制度は他の自治体と比べてもかなり手厚く、移住検討者にとってはこれを利用しない手はありません。こちらのページは必見です↓
この支援を受けるために、まずは臼杵市役所・協働まちづくりグループ(TEL:0972-63-1111)で移住者登録をしましょう。その時にある程度考えをまとめておいて欲しいのが ①移住はいつごろ予定?
②仕事はどうしようと思ってる?
③住居はどうする?(両親などの家を利用する、空き家バンクで探したい、など)
という3点。ここからスタートして、移住担当の方とお話をするうちに予算、子どもの教育、仕事の形を含めたライフスタイルなどいろいろと決まってくると思います。
ちなみに、リエちゃんとフランソワ君は臼杵市への移住を検討し始めて引っ越してくるまで約3年。東京から時折訪れて物件見学したりしていましたが、やはり実際に見てみるとイメージが違ったり周辺環境もよく理解できたりするので、焦らず時間をかけてじっくり見ていくことをおすすめします、とのことでした。
東日本大震災、都会でのゲリラ豪雨などの異常気候、そして今回のコロナ禍。
都会にいる方は多くがそのライフスタイルの在り方について自問自答されていることと思います。いろいろな選択があると思いますが、私自身の経験としても「地方移住」は大きな選択肢の一つになるのではないかと強く感じています。
今回ご紹介したリエちゃんとフランソワ君にとっても、臼杵への移住が価値あるものになるよう心から応援しています。
*次週15日の更新はお休みとなります
【関連サイト】 臼杵市の空き家バンク
リエちゃん&フランソワ君のDIYページ インスタグラム
フランソワ君の絵画サイト(ご注文も可能です)インスタグラム
フランソワ君の音楽活動サイト(バンド「The Wooden Gates」)Youtube
Comments