昨日の2月1日、私の経営する複合ショップ「ケレシュ」がUターンして3周年を迎えました。
整体業、雑貨業、民泊業(現在コロナで休止中)、ライター業を一軒家を使って運営していますが、コロナ禍でも何とかやってこれているのはお客さま、サポートいただいている市役所や観光協会の方々、スタッフとして仕事に携わっていただいている方々、そして友人を含めた臼杵市の皆さまのお陰と思っております。この場をお借りして御礼申し上げます。
いくつか行っている仕事の中でも、雑貨業とライター業は私の個人的な「好き」を重要視した仕事です。田舎暮らしを楽しくできているのもこの二つの仕事によるものが大きいと思っています。それは両方とも新しい人との出会いと、インスピレーションを与えてくれる発見があるからです。
つい先日も灯台下暗しの大発見がありました。ハンドメイド雑貨が好きな人はご一読を!
ハンドメイド作家を発掘する
私の経営する事業の一つ「ケレシュ雑貨部」は、主に海外のビンテージ食器や北欧の生地・雑貨を扱っている雑貨店です。その他にも地域のハンドメイド作家さんが作品を販売できる「レンタルボックス」というコーナーがあり、現在3名の作家さんが作品を販売しています。
通常、ハンドメイド雑貨店というタイプのお店は数十人の作家さんを抱え、店内溢れんばかりの魅力ある作品を販売しています。
私のお店では今のところ3人のみと数が少ないので、今年からは「なかなか真似のできないような作品を作る仕事人」をテーマに作家さん探しをすることにしました。
そしたら、出てきたのです。しかも私の両親が隠居した先のお隣さん。
こちらが灯台下暗しで発見された「トヨコ・タペストリー」さん↓
ちなみに「トヨコ・タペストリー」というのは外国人で有りそうな名前ですが、もちろん本名ではなく屋号。パッチワークタペストリー専門の作家さんです。
彼女は約20年前にパッチワーク教室通いを始めたのですが、教室で作るワンパターンの袋作りに飽きて、現在は一人でコツコツとパッチワークタペストリーを製作しています。
凝り性のトヨコさんは一時期木彫り教室にも通って猫足の木彫りテーブルも自作↓
教室の先生も舌を巻く出来栄えで、先生の知り合いから「50万円で売ってくれ!」と言われたそうですが「精魂込めて作ったので売れない」と断ったのだそう。
私もパッチワークで精魂込めてテーブルクロスを作りましたが、2万円弱でポンと売ってしまいました。二人の精魂は天と地ほどの差があるのです。
こんな凄い木彫りを見たのでタペストリー作品にも期待が膨らみます。
しかし、当初彼女は「飾ってもいいけど売りたくはない」と断固拒否。
私は「数か月かけて説得しよう」と正月早々心に誓ったのです。
驚愕の作品登場
1月に断固拒否を受けた私ですが、外国での買い付けでもそんな目には度々遭っているのでへこたれません。何度でも通って説得しようと思っていましたが、2月早々の説得で販売許可を得ることに。そのきっかけとなったのがこの作品↓
皆さんはこの作品を見てどのように感じるでしょうか?
私はそのデザイン、生地の使い分け、手の細やかさに驚愕しました。
クジャクの羽の部分は藍染生地を使っていて、それぞれデザインが際立った羽根模様を描いています。
そして舌を巻いた手の細やかさは額部分の縁取りです。生地を斜めにしてみると見えやすくなります。
タペストリーの外側が額縁のようになっているのですが、これは着物の帯を使用したもの。そのデザインに一針一針押さえ縫いを施し、複雑な模様を浮き上がらせているのです。もちろんすべて手縫いです。
こちらの作品の製作期間は約10か月。生活リズムを聞くと少なくとも500時間はかけたと思われます。
これほどの作品はきちんと販売してその評価を作家さんは知るべきだと思ったので、感動と共に伝えるとトヨコさんは観念(?)してくれ、販売できることになりました。
その他にも、諦めきれる作品はあるかと一つ一つ話をしながら見ていくと5作品ほど手放す決意をしてくれました。こちらもその一つ↓
作品タイトル「木漏れ日」はまさに生い茂る木の下から空を見上げたような作品。
これもとにかく手が細かいのです。
そして、現在製作中の作品の過程も見せてもらいました。
今度の作品にはたくさんのキノコが登場するのだそう。このように一つ一つデザインしたパーツを仮縫いして、全体的なデザインを決めてから縫い込んでいくのです。
私は
「ドギツイ色の毒キノコもたくさん作って!」
とお願いしましたが、どうなるのかはやはり10か月以上先のお楽しみです。
今月中旬から販売開始!
販売許可の下りた作品はプロのクリーニングを入れた後(生地が特殊なためクリーニングもプロに任せます)、ケレシュ雑貨部のネットショップで販売を開始します。
ネットショップで購入するよりも店舗で直接ご購入、又は電話・メール注文で5%引きが可能になりお得です。
また、サイズが特大の為店舗に飾ることはできませんが、いつでも広げられるように準備はしておきますので、興味のある方はお声がけください。
今回は私の仕事の一部をご紹介させていただきました。
実は臼杵市にはまだまだ雑貨屋さんが少なく、移住してくる方で雑貨店を開業する方がいないかなあといつも切望しています。雑貨屋巡りを目的に市外からも人が来るので、多いに越したことはないのです。今後臼杵市で雑貨店を始める方は是非ご一報ください。当ブログで早速ご紹介させていただきます!
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