臼杵にUターンしたばかりの頃、明らかに市外から来たと思われる方が
「ここの近所に凄いおもちゃ屋さんがあるって聞いたんですが、どこか分かりますか?」
と尋ねてきました。
「凄いおもちゃ屋」という位なので、凄いおもちゃ屋なのだと思うのですが、私の中でそんなおもちゃ屋はロンドンにある世界最古の「ハムリーズ」しか思い浮かびません。
ここは店内展示が凄すぎていつも驚かされます↓
臼杵にハムリーズは無いので
「はぁ、すみません。よく分かりません」
と言うと、お向かいのTさんが「それは小野さんとこじゃろう」ということで道案内をしてあげていました。
今年に入って同級生が「小学生の子供を連れて昭和のおもちゃを買い一緒に遊ぶ」という投稿をフェイスブックで何度かしていたので、それはどこの店だと聞くと
「え、アンタ知らんのな!?小野種苗店で!三重塔の前の」
と言うので、数々の疑問を抱えつつも
「ああ!あの時の人はこのお店のことを言っていたんだ!」
と3年ぶりに話がつながりました。
種苗店なのに「凄いおもちゃ屋」。そして市外からもこの店目当てに人が来る、など謎の顔を持つ有名店のようなので、小学生の甥や姪をお供にどんなところなのか探ってみることにしました。
今回は、臼杵の凄いおもちゃ屋「小野種苗合資会社」をご紹介いたします。
謎1:「どんなお店?」
小野種苗合資会社は臼杵市の平清水(ひらそうず)という地区にあります。観光スポットでもある三重塔を有する「龍原寺」の正面にあるので分かりやすいと思います。
しかしこのお店の正面にある種苗コーナーを超えると、全くの異世界がスタート!
私が子供だった頃、そしてそれ以前のキャラクターグッズまで、もう何千点あるか分からないくらいの昭和グッズで埋め尽くされているのです。
お供を命じられた平成生まれの8歳姪・Mと11歳甥・Tは、膨大な謎のおもちゃを前に茫然と立ち尽くすばかり。
「何か欲しいモノがあれば買ってあげるで」
と伯母の気概を見せましたが、Mの選んできたものはピコピコハンマー。使い方が分かるものはこれしかなかったようです。
私にとっては懐かしいものもありましたが、どちらかと言えば昭和の男子向けのおもちゃが多く、私でさえも使い方が分からないものが多数。
特にこの辺のものは全てが謎。
これはむしろ買ってみたいし、左上の逆になってる「ナメ猫」も見逃せない↓
「懐かしさに浸ってみたい」、「昭和のあのおもちゃを買いたい」、はたまた「昭和グッズのコレクション」という趣味を持っている方には天国のようなお店だと思います。
私は甥や姪をリードしてあげられませんでしたが、同級生の友人(男性)は小学生の子供にそのおもちゃの使い方や楽しみ方を遊びながら教え、今その子は小野種苗店にドハマりしているそうです。いい先生が付けば可能性も広がるというものです。
謎2:「いつごろからのおもちゃがあるの?」
お店の方に、おもちゃ屋と種苗店の複合スタイルはいつから始まったのか尋ねたところ、なんと戦後すぐ(!)とのこと。どうりで見たことのないキャラクターグッズが山ほどあるわけです。
しかも、仕入れは7~8年くらい前まで行われていたそうで、約70年近くのおもちゃの歴史に触れることもできるわけです。
夏休み、親子のコミュニケーションの材料に!
棚に並べられているものもあれば、積み重なっているところもあるので、その歴史の全容を見ることはかなり大変だと思いますが、時間をたっぷりとってお買い物に来ていただければと思います。小学生以下の子供を持つ昭和生まれのお父さんがた、父には懐かしさ、子どもには未知の世界を楽しめるお店だと思いますので、夏休みの間に是非どうぞ。
おもちゃによってはそのまま夏休みの自由研究になるものも見つかるかもしれませんよ。
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