私がUターン移住した2019年。毎年11月の第1土・日に行われる「うすき竹宵」(以下、竹宵)を久しぶりに見ました。実家レストランの手伝いの為、夜のオブジェ鑑賞はあまりできなかったのですが、お昼間のお店屋さんや屋台巡りを中心に当ブログでもご紹介しました。
2019年の楽しかった竹宵から2か月。コロナ感染が日本でも始まり、2020年の竹宵は中止、2021年は1カ所のみでのオブジェ展示という縮小開催でした。
しかし今年は通常規模での開催ということで臼杵の町も何だかソワソワ。
一方私は久しぶりの竹宵を何とか写真に撮りたいと、実家レストランに「午後8時15分で私は写真撮影に出かけるからそのつもりで!」と宣言。仕事後でガタガタになった体にムチ打ち、可能な限り竹宵をカメラに収めてきました。
うすき竹宵実行委員会の皆さん、市役所の皆さん、ボランティアとして8月から竹ぼんぼり制作に関わった皆さん、竹オブジェを制作した各団体の皆さん、当日竹ぼんぼりに火を点けて歩いた皆さん。竹宵開催に尽力された皆さんに感謝を込めて、2022年のうすき竹宵の一部を振り返りたいと思います。
撮影の穴場は前日の金曜日?
「8時15分からは仕事をしない!」
と実家レストランに宣言はしたものの、もし満席状態でメチャクチャ忙しかった場合はやはりレストランを去るわけにはいきません。
私のようなジレンマに陥っている臼杵市民(特に飲食関係者?)がじっくり竹宵の雰囲気を味わえるのが、実は前日の夜。元々はメディア取材・撮影用に、竹宵の展示エリアの一つでもある二王座の道、約50メートルに隙間なく竹ぼんぼりを飾るのです。
この界隈は寺町で、ずらりと並べられた竹ぼんぼりに漆喰壁やお堂などが照らされ、まさに幽玄の世界。竹宵の2日間、この竹ぼんぼりは道の両端に並べられるため、この光景が見られるのはこの夜だけ、ということはあまり知られていません。
「色々な理由で当日は観ることができない」という人たちがゆっくり見学できるありがたい時間でした。
では、今年のうすき竹宵、オブジェを中心にご紹介していきます。
個人的に1番楽しんだオブジェ「小手川酒造」
今年パンフレットに掲載されたオブジェは20カ所。しかし、それ以外にも各所でたくさんの素敵な飾りを見ることができます。
例えば、私が住んでいる掛町エリアにはオブジェ展示の案内は無かったのですが、掛町クラブという建物に素敵な飾りがあったようなのです(←フェイスブックで誰かがアップしていた写真で発覚!)。自分の住んでいる町なのに見逃すなんて情けないことこの上なし。
そんな数あるオブジェの中で今年私が一番楽しんだのはウチのお隣の通りにある「小手川酒造」のオブジェです!
小手川酒造の建物自体はもはや文化財で、その海鼠(なまこ)壁にいたっては昼間も見る価値大のカッコよさ。竹ぼんぼりとマッチするのです。
この海鼠壁の左隣にある駐車場がオブジェの設置場所。
朝見ると竹飾りが水たまりの中に浮いてるなぁという感じですが・・
しかし夜になると一変!
写真では少し見づらいのですが、水をはったプール浮かび上がるオブジェが上下に広がる異空間!加えて竹1つ1つの彫絵が子供たちを夢中にさせていました。
私は子供の時から大好きだったこちらのアニメにやられました↓
まさに「きゅんです」。
その他、私の姪を虜にしたヨッシーやムーミンなど、大人も子供も宝探しのようにじっくりと見ていた素敵な構成のオブジェでした。
コアなファン多数!「うすきミワリィクラブ」と「臼杵商工会議所青年部会」
何度か当ブログでも紹介している臼杵の妖怪団体「うすきミワリィクラブ」(=薄気味悪ぃクラブ)は、竹宵オブジェ制作の常連。毎年、薄気味悪いながらもニヤリとしてしまうジョークの効いたものや、細かい演出も人気のポイントです。今年も久家の大蔵が展示エリア。お昼は竹飾りより蔵のアズレージョタイルの方が目立ちますが
夜になるとこのとおり↓
うすきみわりぃですね。
昨年の縮小開催の時はミワリィクラブのオブジェが、1日目と2日目で演出が変わるという細やかさでした。もしかしたら今年も何か仕掛けがあったかもしれませんでしたが、1日しか見られず違いがあったのかどうかチェックできませんでした。今度ミワリィクラブの人に聞いておこうと思います。
今年、見学者から「わぁ~きれい~」と連発されていたのが臼杵商工会議所青年部会のオブジェ。前日撮影用の竹ぼんぼりの道一帯の飾りを担当していました。特に小さな広場で制作したこちらのオブジェは圧巻の美しさ↓
満点の星空へ続く星の階段のように見えますが、実際はどういうテーマで作ったのでしょうか?うすき竹宵のベースとなる真名長者伝説で亡くなった般若姫が天に昇っていく道なのかなぁ、など妄想してしまう美しいオブジェでした。
場所を活かした雰囲気あるオブジェ
細い路地、寺社仏閣、石階段など、臼杵には雰囲気のある場所が多数!
例えば、法音寺の下にある法音小路の脇には料理屋さんがあるのですが、その建物の壁が素敵なのです。崇城大学内丸研究室OB制作、壁と共に映えたオブジェがコチラ↓
細くて長い小路にスーッと並ぶ竹オブジェはシンプルながらその美しさが際立つものでした。
畳屋町若衆のオブジェが飾られた八幡社では、和傘を使った派手過ぎない色が古いお社を美しく浮かび上がらせます。
日本文理大学建築学科の学生さんたちが作った、香林寺の石階段を活かした飾りも、和紙の柔らかさと相まって綺麗でした。特に中央の竹ぼんぼりは竹のほとんどをくりぬいてほぼライトのような造り。インテリアにも使えそうです。
その他綺麗なオブジェがたくさんありました。来年も今年と同じような通常開催ができることを願っています。そして、この素敵なイベントを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
2023年のうすき竹宵、気軽に参加してみよう!
うすき竹宵の実行委員長さんとは時折お話をすることがあるのですが、
「竹宵は終わった途端、次が始まるんですよ」
とおっしゃっていました。今年の来場者数は約93,000人だったそうで、これだけの大イベントを可能にするには相当数のボランティアも必要です。その人集めは特に苦労しているそうです。竹宵のフェイスブックページなどでは「1日でもOK!竹ぼんぼりボランティア募集」というように、1日そして1時間でもいいので人の手が欲しい、という声掛けが行われています。
もし、来年臼杵に移住が決まっている方がいらっしゃったら、友人作りも兼ねて竹宵にボランティア参加してみてはいかがでしょうか?もう既に臼杵市民で、「竹宵を一緒にガッツリ盛り上げたい!」という意気込みのある方も実行委員の方にどういう役割があるのか聞いてみるところから始めてもいいかと思います。
いろいろな参加の仕方があって、その人それぞれの個性を活かした活動の仕方があるかと思います。
スタッフ・ボランティアの募集案内はコチラから↓
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