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美味しいものが大集合した臼杵食文化祭2024

このブログを更新する本日は11/27ですが、11/24に臼杵市の城下町エリアで10棟以上が全焼するという、臼杵市民が目撃する中で最大の火事が起きました。まずは被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。


私の家族も消防団に入っており、消防署職員の方も消防団の方も徹夜で必死の消火活動にあたりましたが、報道のとおり城下町の造りは消火に大変難しく多大な被害が出るという結果になりました。私の実家から直線距離でわずか数10メートルまで迫った火事でしたので、被災された方も知り合いの方ばかりで、近隣住民も大変なショックを受けました。


今後は城下町で生まれ育った人間として、そして現在八町に属する町民として、どのように復興に携れるのか日々考えながらできることを実行していきたいと思います。


今回のブログの内容は火事の前日に完成しており、更新するのにためらいもありました。しかし、今後の城下町の復興を考えるとその核となるテーマを持つ今回のイベントの内容は記録しておいた方が良いと思い更新することにしました。今回は11/23(土)、11/24(日)に行われた「臼杵食文化祭2024」に関して2回に渡って書く予定でしたが、24日が火事だったため、23日の一部イベントについて書かせていただきました。



大人もこどもも大集合!美味しいものと伝統工芸にふれる1日

2021年にユネスコ・クリエイティブシティーズ・ネットワーク(食文化分野)に加盟認定された臼杵市。

過去から未来へと、臼杵市の食文化理解を内外で深め、発展させるという目的をもって市役所と市民が一緒になって取り組んでいる活動です。

詳しくは加盟当時市役所に取材したブログ回があるので、こちらを参考にどうぞ↓



現在ではその目的に向かって食に関する数々の活動やイベントを行っています。

11月23日、24日にはこれまでで一番大きなイベントが行われたのですが、その内容が凄かった!


私も仕事の関係で参加できたのはほんのちょっと(悔しい!)。

今回は8歳姪Hと10歳姪Mと参加した、臼杵市史上最大の食イベント「臼杵食文化祭2024」(の一部)をレポートをいたします!

臼杵の八町大路、中央通り商店街
グルメ屋台がずらりと並んだ八町大路

体験イベントに参加する

11/23は臼杵市の旧市街地=城下町全体を使ったグルメ屋台と各種イベントがメインでした。私は仕事の都合で午前11時過ぎには実家のレストランに戻らなくてはならず、午前10時から開始されるイベント各種への参加と、グルメ屋台で昼食を買うという課題に与えられたのはわずか1時間!どんなスケジュールでまわったのかご紹介しましょう。


その①クイズラリー

まずは城下町散策しながら楽しめるクイズラリー。臼杵の名産ふぐ料理のお食事券が当たるこのイベントは城下町の4か所にクイズを設置。旧臼杵藩主稲葉家下屋敷、観光交流プラザ、サーラ・デ・うすき、久家の大蔵に設置されたクイズを解くのですが市民なら20分くらいで完了。一方、市外の方には久家の大蔵と下屋敷は観光スポットにもなるので、楽しみながら少し時間をかけて観光もできるというわけです。

旧臼杵藩主稲葉家下屋敷
クイズを解きながら観光も!旧臼杵藩主稲葉家下屋敷

ちなみにクイズの内容は臼杵の醸造会社にまつわるものやほんまもん野菜の基礎となる「臼杵夢堆肥」についてなど、臼杵市民でもへぇーという内容となっていたと思います。

ちなみに私は夢堆肥についての問題の解答に少し迷ったのですが、10歳姪Mが答えを知っていました。さすが臼杵の食育をバッチリ受けている世代です。私のようにマックやインスタントラーメンと同時期に生まれた世代とは違います。


私にはまだまだ敷居が高いふぐ料理。どうかこの冬食べられますように!


その②こどものくに

クイズラリーで下屋敷に行くと、その隣で子供が好きそうな巨大なフワフワ遊具がありました。

仲良し公園のフワフワ遊具
ゲームタイプのフワフワ遊具も

「昔トキハの屋上とかであったなぁ」

という懐かしのものでしたが、もはや大人は参加不可。

フワフワ遊具
私がジャンプしたらもはや穴が開いてしまう

小学生以下の子どもたちが遊べるということで、姪たちは9時50分から待機。係りの人が5分早くオープンしてくれて一番乗りできました。

やはり子供にはあまり時代は関係なく、こういう楽しげなものは好きなのです。途中10歳姪Mの同級生男子二人も参加し、5分間という時間制限の中でぐったりするほど飛び跳ねる。

フワフワ遊具
さすが軽い姪Hは飛び跳ねる高さが違う

日ごろ運動不足の姪たちにはなかなか良い機会でした。


その③丹波焼の絵付け体験

そして今回事前予約してまで姪たちに参加させたかったのが丹波焼の絵付け体験。兵庫県からわざわざ窯元の方が来てくださり、やり方を教えてくれました。

丹波焼の絵付け体験
物づくりには集中して取り組む姪たち

既に成形し、釉薬を塗ったいろいろな形の陶器を選んで、それに好きな絵を描いていきます。絵付けはなんと普通の色ペン!失敗しても簡単にティッシュで消して描き直しできます。姪たちは猫型のお皿を選んで約20分でお絵描き完了。これを窯元が20分ほどオーブンで焼成し、20分ほど冷やした後受け渡しできます。ですので、1時間でオリジナルのお皿ができるという効率的な素敵イベント。

丹波焼の絵付け体験
焼成前のお皿。この時点で触ると色は消えてしまう

私は自分自身が「自由に物事を発想する」という力に欠けていると常日頃思っているのですが、姪たちにはぜひ自分の発想を疑わず、良いと思ったら躊躇なく実行してほしいと思っています。こういう創造体験には労を惜しまず今後も参加しようと思います。


その他、なんと私の大好きな九谷焼からも窯元が来られていました!本当は窯元の方にじっくり話を聞いてみたかったのですが、小腹をすかせた姪たちが「ポテト!ポテト!」と連呼するので後ろ髪をひかれながらグルメ屋台へ出発。時間はすでに10時半!残された時間は30分です。


その④グルメ屋台めぐり

実はグルメ屋台の販売開始時間は午前11時から。フライングは厳禁でどのお店もきっちりルールを守っていました。私と姪たちは残された30分でまずは各屋台の下見。八町大路の400メートルにずらりと並んだ屋台の商品を見ていき、何が欲しいか決めるのです。フライドポテトは私と姪たちとの間で購入を確約しているので、場所だけ探します。その他、各自1個ずつ好きなものを買ってよい、ということにしていました。


姪Mは10歳という年齢に似合わずターゲットは団子。姪Hは8歳のくせしてマカロンを狙っていました。

奇跡的にマカロンを売っている屋台に遭遇し、Mは「団子」という文字を見つけ屋台に近寄ったものの「いきなり団子」で団子違い。しかし隣にあったヨモギ餅に惹かれ、結局餅にターゲット変更。


一方私は「磯端会議」さんの魚フライセットが定番です。その他良いものがないかと探していたら「みかくと木もれ陽」さんの屋台で「ブタまん」発見!

ブタのブタまん
完売必至のブタまん

可愛いので姪や甥用に買おうと思いましたが、おそらく時間になったらすぐに売り切れそうだったのでブタまん前で11時をカウントダウン。


その後狙いを絞った商品を次々と回収しポテト屋台も発見したのですが、なんとポテトに長蛇の列!

グルメ屋台のブース
大手門公園では無料でお米配布も!

私は時間切れだったので姪たちに1000円渡し「これで好きなものを買って良し!」と許可を出し仕事に戻りました。


その後かなりの時間が経って姪たちが帰宅しましたが、ポテトの後残ったお金で何を買うか吟味していたようです。結局マカロンを追加購入。今の子どもってマカロンがそんなに好きなんですかね?凄く軽いので食いしん坊の私ならずっしりと食べた感が残るいきなり団子を買ってしまいそうです。


11/23の1時間15分で参加できたのはここまで。体力的にかなり大変でした。

もしこの日が休みなら、間違いなく市営駐車場で行われていた「臼杵酒場」で1時間は過ごしたことと思います。もっと参加したかったという思いが残りましたが、それは翌24日にリベンジすることになります。

24日の午後の食イベントに参加するため、自分のお店を臨時店休にしました。その様子は次回へ続く!


と、以上が2回に渡って書く予定だった前半でした。


幻の「ブリ食べつくし」

後半、実は「ブリ食べつくし」という私の中でのメインイベントについて書く予定でした。臼杵で養殖をしている「かぼすブリ」と「うすき酔いブリ」を食べ比べるという大変珍しいコースを堪能できる素敵なイベントでしたが、今回の火事の影響でコースの3皿目で会場となった料理屋さんにも避難指示が出て中止となりました。


心のこもった素敵な料理を作っていただいた「割烹佐藤屋」さん(延焼はありませんでした)。食べることができた3皿でもその料理の凄さが分かる内容でした。

臼杵食文化祭2024のブリ食べつくしメニュー
「ブリ食べつくし」イベントのメニュー

心を込めて作っていただいたお料理が途中で出せなくなった無念さはとっても理解できます。もし何らかの機会でこのコースを再度出すことがあれば、その時は一番に予約を入れさせていただきます。

このブログを読んでいる皆さんも、「かぼすブリ」と「うすき酔いブリ」をぜひ臼杵で食べ比べてください。同じブリでも味も食感も全然違うんですよ。

かぼすブリとうすき酔いブリ
カボスぶりもうすき酔いブリも美味しかった

臼杵の食の楽しさは大衆食から料亭食まで千差万別。城下町散策と食をセットで楽しみに訪れてみてください。



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