以前、当ブログでは臼杵市立図書館について書いたことがあります。
それに端を発して本館を寄贈した田中豊吉氏の波乱万丈人生についても調査し、2回に渡って記事にするなど臼杵市立図書館には個人的に並々ならぬ思いを抱いています。
かなりの熱量で書いた力作↓
そんな図書館でこの秋「図書館まつり」が行われると話を聞いて取材に行ってきました。
面白そうなイベントが目白押しの図書館まつりについてレポートします!

「秋の図書館まつり」とは?
<「秋の図書館まつり」開催情報>
開催日:10/27(日)
時間:10:00~ *イベント時間により異なるので以下の記事を参考に
今回取材に対応していただいたのは樋口館長。実は私の中学時代3年間も担任をしてくださった恩師の奥さま!臼杵って本当に便利な狭さです。
さて、毎年春と秋の恒例行事に「読書週間」というものがありますが、全国の図書館や学校ではこの時期に合わせて読書推進のためにいろいろなイベントが行われるそうです。
臼杵では昨年から始まった図書館まつりですが、今年は臼杵市立図書館の本館、こども図書館、野津分館の3館合同で行われるイベントに。たくさんの魅力的な企画のいくつかをご紹介します。
1日ですべてを行うので、お子さん連れの方は食事も含めたスケジュール調整をしっかりとしてみてください。

「本のリサイクル」でお気に入りの本をゲット!
<本のリサイクル>
開始時間:午前10時
場所:一般書→本館1F、児童書→こども図書館1F
1918年からある臼杵市立図書館では、現在新刊コーナーで新しく入荷した本が毎月紹介されています。毎年蔵書は増えていくわけですが「保存期間」というものがあり、資料として保存する以外のものは廃棄されていきます。個人的に私は本を廃棄することができません。雑誌は別ですが気に入って買った本は捨てられないのです。本を愛する図書館司書さんならなおさらそのような思いが強いのではないでしょうか?
ある人には興味のない本でもある人にはお宝のような本もあるわけで、「捨てるのは忍びないので、リサイクルしよう!」ということでお好きな本を選んで無料で持って帰れるこの企画。例えば、まだ小学生の私の姪たち用にゲットしたいのはコチラ↓

そして年々老いていく自分用に持って帰りたいのがこの本↓

その他子供が好きそうな読み物もたくさんあって大人も子供も宝探し気分で楽しめそうです。図書館まつりスタートと同時にぜひ気になる本をゲットしてください。

子ども司書たちの練習成果を見たい!「子ども司書よみきかせ会」
<子ども司書よみきかせ会>
開始時間:午前10時30分
場所:こども図書館2F
大分県では教育委員会のもと「子ども司書養成講座」というものがあり、本が好きな子どもたちが司書の仕事を学ぶ機会をいくつかの市町村で設けています。私の姪や甥も挑戦しましたが、数回ある講座で本の紹介カードづくりや図書館職員の仕事を体験したり、読み聞かせの訓練などを行ったりするそうです。そしてこの図書館まつりや読み聞かせイベントで訓練の成果を披露します。
読み聞かせに使用する本はおそらく図書館司書さんとこども司書さんが厳選したものでしょうし、このためにさらに練習もしたことだと思います。
私も以前子ども司書の読み聞かせを見たことがありますが、感情がのっているセリフ部分やナレーション部分が使い分け出来ていてとても楽しく見ることができました。小さな子供たちはかなり集中してみていたので子ども司書たちもかなりやりがいがったのではないでしょうか?
ハロウィンも近い開催ですし、妖怪話などもあるかも・・・楽しみですね。
一般の方はこの日にしか入れない!「図書館ツアー」
<図書館ツアー>
開始時間:午後1時、2時、3時 *30分前から受付で先着10組ずつ
受付場所:本館前
図書館を何度も取材した私ですが、迂闊にもノーマークな建物がありました。それが「文庫」です。

荘田平五郎氏が図書館(現こども図書館)と共に臼杵市へ寄贈した、現在では国指定の登録有形文化財の建物。珍しい土蔵造り3階建ての書庫の入り口はかなりの風格を備えています。
通常、この文庫には職員以外入ることができないのですが、図書館まつりでは樋口館長ガイドの下で3階建ての内部もじっくり見学できます。

本当は私も取材時に入ってみたかったのですが、館長も「当日のお楽しみ」とのことで入り口しか撮影することができませんでした。
皆さんが貸し出される本がどのように管理されているのか?どのようなケアの元で何十年も前の資料が保管されているのか?それに加えて建築文化財という観点からも図書館ツアーを楽しんでみてください。
本を読み始めるきっかけに
大人の方だとしばらく本から離れすぎて次に読み始めるきっかけを失っている方も多いかと思います。
私も実はその一人で、日々の仕事に忙殺されてゆっくりと本を読む気分になかなかなれないでいます。そんな時は好きなジャンルの本を1冊(ページ数少な目でも)手に取ってみてください。
「何を読んだらよいのか分からない」という方もぜひ図書館まつりへ。上記の企画に参加するも良し、図書館まつりに合わせて市民から募集した「あなたのおすすめの本」(←私も1作品推しました)から読む本を選ぶも良し。帰りにぜひ1冊持って帰ってみてください。
私も中学時代に読んだ本で大きく人生が変わった経験を持っています。年齢を重ねても本によって人生観や人生そのものが変わることも無きにしも非ず。人生のスパイスに、この秋ぜひ1冊どうぞ!

<「秋の図書館まつり」お問い合わせ先>
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