臼杵市移住希望者向けツアー「うすきおためし暮らし」に参加してみた~野津町編~

最終更新: 2018年11月16日

今月は23日~25日まで「うすきおためし暮らし」が臼杵市で開催されます。移住資料を集めて「あら、結構臼杵って良さそうなとこじゃない。」と感じて都内などで行われる臼杵市の移住セミナーに参加し「あら、フグもあるの?こんな美味しそうな町、ますます住んでみたくなった・・・そうだ、行こう、臼杵。」と感じたあたりで参加すると良いツアーです。


私は臼杵市出身で盆正月と帰省はしていますが、何せ高校卒業と同時に県外に出た身。いろいろ為になる情報も多いかと思い、8月の回に参加しました。「参加して良かった」というのが正直な感想です。全然知らなかった町の事や移住補助の相談、加えて物件見学など希望に合うところを細やかに見せてくれたからです。


今月開催されるツアーに参加する人はもとより、今後参加を検討している人の為に、今回は8月に行われたツアー「臼杵の魅力再発見編」を2回にわたってレポートします。


就農希望者が熱視線を注ぐ「野津町」からスタート

以前のブログで説明したように、臼杵市は平成の大合併により旧臼杵市と大野郡野津町が一緒になった市。旧臼杵市が地元の私は、野津町には多分人生で2回行ったぐらいだと思います。バブル期の終焉を臼杵市で迎えたティーネージャーにとっては「野津とは吉四六ランド*しかない町」という印象でした。しかし今回四十路で訪れた野津町はなかなか魅力的だったのです。

*吉四六ランド(下の写真):スポーツもできる総合公園。桜の名所。

その魅力を一言で表すなら「農業」。

臼杵市は2010年に「うすき夢堆肥」という草木8割、豚糞2割を主原料とした、自然の土に近い完熟堆肥を生産する「臼杵土づくりセンター」という施設を開設し、その堆肥を使用して有機農法で作られた農産物を「ほんまもん野菜」としてブランド販売しています。その一大生産地がこの野津町なのです。

関東なら高額な有機野菜ですが、野津町のスーパーで売られていたほんまもん野菜(写真)が普通の値段でややビックリ。いや、関東なら有機じゃない野菜より安いかも。消費者としては安心して食べることができるし、生産者も手間暇かけた分、その地域での適正価格で販売できるのは魅力なのではないでしょうか?

就農希望者がたくさん移住してくるのも分かる気がします。

12:30 ランチで歓談からツアースタート

初日は午後12時に市役所に集合。今回の移住ツアー参加者は私(埼玉在住の独女・四十路)と20~30代国際カップル(都内在住で妻Aさんが大分県出身、夫Bさんがヨーロッパ人)、50代女性Cさん(福岡在住)という3組、合計4名。私以外は車で臼杵市役所に来て、そこから市役所の車に乗って野津町へ出発。


最初はセミナーから始まるかと思いきや、早速ランチ!Bさんは日本での農業にも興味があるようで、しかも超が付く田舎好き!出身地の話を聞くと十分田舎なのですが、大分の田舎にはその度合いが及ばないのか、車窓に広がるただただ緑の風景に「ノツマチ、メチャクチャイイデス」と心酔していました。


到着したランチ会場は、野津町にある「NAZUNA Lunch & Café」。

2017年7月にオープンしたお店で、自社の「なずな農園」で有機栽培された野菜を使用した「野菜ごはん」が堪能できます。お店の周辺は見渡す限りの畑!就農希望者には胸躍る光景です。


私は1200円のランチプレートを注文。全部「なずな農園」で収穫されたもので超ヘルシー。「いろいろなものをちょっとずつ」という女性や年配のお客さんに人気のようです。

こちらで食事をいただきながら「なぜ移住をしたいのと思ったのか?」「なぜ臼杵なのか?」「移住して何をしたいのか?」など、参加者と市役所の方々でワイワイお話。とてもリラックスした雰囲気でお料理も美味しく、なかなかの導入でした。カフェに併設しているショップも見学。

健康に良さそうな食べ物が揃うお店で、就農希望の方には生産→販売といった一つの実例を見られる場所でした。


14:00 セミナーで臼杵という町と移住システムを学ぶ

ランチ後は真面目にセミナーに突入。会場は野津町で今流行っている「農家民泊」(以下、農泊)をされているお宅で豪邸です。

ちなみに農泊というのは、農家や古民家などに滞在しその地域の人々と触れ合い、生活や文化を体験することです。例えば野津町は前述したように有機農業が盛んなので、外国人が農業見学ツアーに来ることも。そのようなときにも利用される民泊です。実際に農業を行いながら収入も得ることができるので、農泊を提供する農家さんにとってもいろいろな地域の人と触れ合える楽しい副業のようです。就農希望者には一つの収入が見込めるなかなかのシステムですよね。 これについてはまた別途詳しく紹介するときがあると思います。


セミナー時には市役所の方が用意してくれたどでかいファイル一式をもらいます。今回のツアースケジュール、見学する空き家物件、移住補助の内容、臼杵市の紹介など多岐に渡って詳細が記された充実の資料です。

映像も使用しながら臼杵がどんな町なのかじっくりと説明してくれます。

そして第一部が終了すると、セミナー会場の家主の方が野津のスイカを差し入れ。写真のように市役所の人は普通に食べてますが、これが「野津の農業アピール」の演出だったのなら大当たりです。都会の「なんだかぱーっとしたスイカ」に慣れた参加者の心を撃ち抜く甘さでした。

スイカ休憩の後は、移住希望者の要望を市役所の方がきちんと把握するために個別でお話。私は物件の要望がかなりハッキリしていて、今回の資料にはない候補が一つあったので市役所の方に相談すると、担当者がその場で不動産屋さんに電話。物件見学の為の鍵を手配してくれました。普段は相当呑気な町なのですが、気合いが入るとこの機動力。小さな町・臼杵がヤル気になるとどんどん話が進みます。


15:30 パンチの効いた空き家物件

初日は野津町で3軒の空き家見学。地方移住で挫折した人のブログを見たことがありますが、その多くが物件絡みのようです。そのような方はテレビで見たような「オシャレな古民家」を期待しているのではないでしょうか?まずそんな出来上がった物件はありません。ほとんどが多かれ少なかれ手を入れなければいけない状態だと思います。だって相当格安なのですから。この日我々が見学した物件も然り。

かなりパンチが効いており、臼杵市出身の私でさえもゴクリと生唾を飲み込み、自身の体重で床が抜けないか恐る恐る一歩を踏み出したほど。

「床がヘコヘコしているのは当たり前。シロアリが喰ってなければ超ラッキー」

くらいの心もちで臨みましょう。

こう書くと地方移住者のやる気を削ぐようですが、メリットもあります。物件が無駄なくらい広いのです。特に元農家の物件は、母屋、納屋、蔵の3点セットが当たり前。母屋の前には車が5台くらい駐車できます。

「床をやり直せばいいだけ」くらいなら絶対お得です。見学した中には広大な土地と建物で100万円、という破格値物件もありました。

パンチ物件に圧倒されながらも前向きに見学を終え、その後移住経験者のお宅へ。

国際カップルのAさん、Bさんには特に役立つ情報をお持ちの移住経験者です。なぜならこの方たちも夫がヨーロッパ出身、妻が日本人の国際カップル。2017年12月に移住されたばかりで、しかもご主人は農業をされています。写真の畑はまさに自宅の横。ご主人が頑張って耕したそうです。賃貸しているご自宅も見学させていただきましたが、まだ保育園に通うお子さんが一人いる3人家族には十分な広さでした。写真の縁側が凄く広くて、お子さんがゆったり遊びその光景をご夫婦で見守る風景が想像できます。ちなみに補修工事は一切かかってない物件だったそうです。


その後、野津町の生活インフラを見て回ります。やはり臼杵市街に比べるとお店の数は少ないですが、大きなスーパーが町の中心地に一つあり、ほんまもん野菜の直売所があります。毎日の買い物もここで十分な品揃えです。そして保育園を外から見学。今回の参加者には子供がいなかったのですが、お子さんと一緒に移住する場合はやはり気がかりな点ですよね。そういった相談にも市役所の方が細かく相談に乗ってくれます。

初日はここでスケジュールが終了。この後各自がお世話になる農泊ファミリーがお迎えに来て各家庭へ出発。

私のこの時の農泊体験は2回のツアーレポート後にまとめて報告予定です。次回は移住ツアー2日目、臼杵市の見学を中心にレポートします!


なお、19日~23日までは私も臼杵に一時帰省。賃貸契約をした物件の内装工事(←手を入れなければ住めない物件・・)の手配やら移住補助金の申請手続きやらで目まいがする位忙しそうな5日間です。ですので、次回のブログの更新は水曜日ではなく19日の月曜日となります。ご了承ください。


【関連リンク】

臼杵市移住モニターツアー「うすきおためし暮らし」

吉四六さん村 グリーンツーリズム研究会(農家民泊)

臼杵市空き家バンク