「臼杵」ってどんなとこ?~地域&イベント編~


田舎暮らし人気も相まって、首都圏から九州への移住希望者も多いと聞きますが、7県もある九州。くまもん率いる熊本県や、NHK大河ドラマの秀作多数な鹿児島県など、我が故郷大分県のライバルはなかなか多いのです。その中の市町村ともなると、移住する側にしてみたらどこがどこやら、その特徴すらさっぱり分からないことでしょう。


つい先日も、私の生業である整体のお客さんから

「この間、藤谷さんの出身地(県)に貴乃花が行ってたね。テレビに出てたよ。」

と言われました。

私:「え、そうなんですか?全然知りませんでした。何市でしたか?」

お客さん:「田川市。」

私:「・・え、それ大分じゃないですよ。福岡ですよ。」

お客さん:「そんなことないよ。藤谷さんの出身って大分県でしょ?大分だったよ、田川市って。」

私:「(27年も大分からアウェイの為、力強いお客さんの言葉に不安になる)・・そうかなぁ。田川・・う~ん、そう言われてみたらもしかしたら大分かもしれませんね。・・うん、多分そうです。県北の方です。」

と何を根拠にお客さんも強気になったのか、福岡県田川市を大分と言い張り、故郷の大分県なのにゴリ押しに負けて福岡の市町村を大分北部に合併させてしまった私。首都圏の人々が持つ九州の市町村の感覚とはそういうものなのです。ですので今回は九州への移住を検討している方に大分県臼杵市を候補の一つに考えてもらう為、この町のハイライト(地域&イベント編)を私の独断でまとめてみました。


臼杵市の顔「国宝・臼杵摩崖仏」

日本全国どこの町にも「代表するモノ」があるはず。

写真の「臼杵摩崖仏」(←臼杵市民は「石仏」と呼ぶ)が臼杵市のそれです。これが国宝になるまでには呑気な臼杵市民史上稀にみる、市民を二分するほどの真剣な大討論があったのですが、それはまた別途語ることにします。

山の崖にある岩をそのまま彫り込んだ臼杵の石仏は、摩崖仏としては全国初の国宝指定となりました。臼杵煎餅をはじめとするお土産品や特産品のパッケージには結構描かれています。最近ではこの石仏をモチーフとした臼杵市のゆるキャラ「ほっとさん」のキャラグッズがいろいろ登場。結構カワイイです。


四十路で気づいた素敵な自然

首都圏や海外で20年ほど生活をしましたが、臼杵に戻るたびに感動するのが山の稜線の美しさ。現在住んでいる埼玉県狭山市では、冬は雪の富士山が見えます。秩父連山はさらに近くに見えるのですが、なんだかいつも靄っているのです。臼杵市の鎮南山は高さで言えばたったの536メートルですが、その稜線の緑と蒼い空のコントラストや、霧が深い緑から湧き立つ様子が帰省するたびに美しく感じてならないのです。

こちらは山に囲まれ美しい農地が広がる野津町の川と田んぼの風景。子供たちは夏休み普通に川で泳いでいるそうです。

就農した移住者がたくさんこの町で暮らしています。子育てにも安心の自然環境ですよね。

また、野津町には国指定の天然記念物「風連鍾乳洞」という美しい自然の造形物があります。純白に輝く21カ所もの見どころをもつ鍾乳洞は必見です。


こちらは臼杵市の東中学校(市役所に隣接)裏手に広がる臼杵川河口の海岸。春は潮干狩りで賑わう場所です。(*追記:地元の友人の指摘でここ数年この場所では潮干狩りが行われていないそうです。流石アウェイ歴27年。いない間にいろいろ変わってます・・)

このように、海も山も川もある自然環境の素敵さに、都会に疲れた四十路のハートはキュンキュンしてしまうのです。


ホントに過疎地?祭りやイベントが多すぎ

人口37,000人にしてはお祭りやイベントが多すぎなのも臼杵市の特徴。基本お祭り好きが多いのです。


①祇園祭(7月)

350年以上の歴史を持つ「祇園祭」。烏毛槍50本の行列、3基のお神輿、2基の山車、子供山車などが八坂神社を拠点に市中を練り歩きます。写真にある町八町の山車が行う「辻の曳き廻し」は勇壮で祭りの必見ポイントの一つ。かなりの勢いがあるので見物客もケガをしないように注意しなければいけません。


②竹宵

つい先日(11月最初の土・日)開催された「竹宵」。日本の竹灯りイベントの先駆けです。例年、人口の3倍近くの10万人以上が訪れ、臼杵市民が「なんか気がせく」二日間。市街地の城下町一帯が幻想的な灯りやオブジェで彩られ、美しい秋の散歩を楽しめます。

提供:臼杵市役所

③市民主体のイベント

盆正月帰省するたびに何かしら行われている市民開催のイベント。

その中でも都会ではちょっと見られない衝撃の無料イベントが「リーフデオヨゲ」です。

「すぅぼんこの会」という小さい子どもを持つお父さんを中心にしたグループが毎年夏に行っている水遊びイベントです。「水遊び」と言いますがその規模がボランティアの域をはるかに超えています。 第一回の時は凄まじいウォータースライドを作って、私の甥と姪は蒼い顔をしながらスリリングな夏のひと時を楽しませていただきました。写真はガタガタ震えながら滑り下りる当時の姪K。

最近は参加者が増えたからなのか、高台にある「臼杵市総合公園・リーフデわんぱーく」で下のような凄いアトラクションを作って行っています。

2017年開催時の写真

都会だと責任問題とか人間関係とかいろいろ面倒くささが先に立ってこういうイベントは皆無。臼杵市で行うことができるのは風通しが良いのか、粋なお父さんが多いのか・・今度ぜひ取材させていただきたいと思います。

その他「100人スコーレ」「癒しカフェ」「LALAフェス」といったイベントも定期的に開催。筆者の住む埼玉県狭山市の人口は16万人。でも臼杵市の方がイベントは多いんです。


【醸造蔵が並ぶ町】

味噌・醤油・お酒とたくさんの醸造会社がある臼杵市。そこには江戸時代からの臼杵の町づくりが大きく関わっているのですが、それはまた後日。とにかく古い蔵が城下町に点在し素敵な風情が広がります。日々の生活の中で蔵から直接味噌を買ったりお酒を買ったり、スーパーでも地元産の醤油が並んでいたりって素敵じゃないですか?(左からカニ醤油、フンドーキン、久家本店)

このように田舎なれどもイベントや日々の暮らしが楽しい臼杵市。今回紹介したスポットやイベントに加え、生活情報のさらなる詳細に関しては順次ご紹介していきますのでどうぞお楽しみに。


【関連リンク】

国宝臼杵石仏

風連鍾乳洞

祇園祭(臼杵観光情報教会HPより)

うすき竹宵

カニ醤油

フンドーキン

久家本店