開業して早くも2か月以上が経ちました。整体業、雑貨業共にスケジュール管理にやっと慣れてきたところです。同時並行して進めてきたのが、以前のブログでも触れた民泊業。本日無事「airbnb」という世界最大の民泊予約サイトにリストアップされました。民泊申請の準備を始めてから5か月もかかってしまいましたが、結果オーライということで良しとしましょう。最初のお客さんがどこの国の人になるのか非常に楽しみです。
そして現在取組中なのが、その民泊で宿泊されるお客さまに臼杵を存分に楽しんでいただく為の仕組みです。これは第3の事業である「USUKI TRAVEL GUIDE」で民泊と共に行うものですが、詳細まで完成したらこのブログでもご紹介していきたいと思います。
これら3つの事業を行う上で重要なのが「決済」です。クレジットカード決済や最近急速に発達してきたQRコード決済はキャッシュレス時代には避けて通れないツールですが、現在でもかなり悩んでいます。そしておそらく私以上に悩んでいるのが臼杵のおいさん達です。
今回は臼杵に移住してきて開業する人にもぜひ検討が必要な、「臼杵のキャッシュレス事情~おいさんバージョン~」について書いていきたいと思います。
臼杵で急速に拡大したPayPay(ペイペイ)
3月20日のブログでも触れましたが、この1か月ほど臼杵市ではペイペイの販路拡大チーム(ショップコンサルタント)が精力的に活動しています。こちら、そのうちの一人で3月20日のブログでも登場したMさん↓
ペイペイを扱うお店を拡大するためだけに大分に作られたキャリアリンクという会社のオフィス。ゴールがはっきりしている為仕事の効率が良いようで、臼杵市でも登録店舗を続々増やしています。私も導入した当初、このMさんがiPadでどんどん手続きしてくれ、ツールキット(PC上での登録のために必要なもの)が送付されてからはフリーダイヤルの相談窓口がすぐに対応してくれたので、難なく導入が完了しました。
しかし、スマホ決済を含むキャッシュレスに関して、私のような四十路、五十路世代であれば理解力もそこそこだと思うのですが、60代以上の世代にとっては未知の世界。まだ高齢者がバリバリ店先で頑張っている臼杵市では、彼らを巻き込んでペイペイ登録店舗を増やすのは至難の業だったと思います。
それがこの3週間であっという間に臼杵市の店先に「ペイペイ使えます」のマークが増えていったのです↓
「新手の詐欺」ではないかとちょっと疑ってみるおいさん
店先で頑張っている高齢のおいさん率が高い臼杵市において、ペイペイチームが「キャッシュレス決済を導入してみませんか?」などと単刀直入に仕掛けたならば、「なんかそりゃぁ?怪しいのぉ」とねずみ講か新手の詐欺を見るような目つきで追い返されたのではないでしょうか?73歳の父・Y雄も現金以外は「怪しい」の一言で片づける男です。
しかし新しいものを見ると、面倒臭いものでない限りちょっと興味をもつのも臼杵のおいさんの習性。
「へ~、そりゃ何かのぅ?ナンカ得するもんなんかえ?もう一押ししちくれりゃあちっとは話を聞くにぃなぁ。」(訳=へ~それは何だろう?何か得するものなのかな?もう一押ししてくれれば少しは話を聞くのになぁ・・)
というのがおいさん達の心の声だと思います。しかし、後日それが詐欺と発覚して「お前騙されちしもうたんか!?」(訳=お前、騙されてしまったのか!?)とご近所で噂になるのは何としてでも避けたい九州男児。なので
「怪しい」
という言葉をとりあえず言ってみるのです。
そこでペイペイの人が「あ、ペイペイご存じないですか?そこの〇〇さんは既にお申込みいただいていますよ」などと言うと、今度は「乗り遅れるな」モードに突入し「へー、そうな。そりゃなんな?」(訳=へー、そうですか。それはどういうものでしょう?)という風に前のめりになるのです。実際そのような感じで登録したおいさんが近所にかなりいます。そして、ペイペイの人があれよあれよという間にiPadで登録を完了してくれるのです。
実際にツールキットが届いて、私のお店のカウンターでもこのような形でお客さまに告知しています↓
私の場合は事業が3つあるため、それぞれの収入がごっちゃにならないよう、事業ごとにQRコードを設置しています。そういうことができるのも会計的には便利だと思います。
それでも「ちゃんと入金するの?」と心配になるおいさん
ツールキットで自分が(又は家族が)セッティングしたにも関わらず「これでホントに入金するの?」という不安に駆られるのが臼杵のおいさん達です。何せスマホ決済で買い物をしたこともないのに、急に店側としてそれを行うことになったので無理もありません。
近所の酒屋さん、Tさんもその一人。ペイペイを同時期に導入した私の実家の洋食屋に納品に来た際、私の弟Y(←あと3年くらいでおいさんになる)とペイペイの話をしていました。
Tさん:「Yちゃん(←臼杵のおいさんは誰にでも「ちゃん」付けする)、ぺイペイ入った?」
Y:「導入したけどまだ使うお客さんおらんにぃ(=いないんだよ)」
Tさん:「あれで本当にお金が入ってくるんかなぁ?どげん(=どんな)仕組みなんやろ?」
Y:「俺もよぅ分からんにぃ。おいちゃん、今度もらったポイントでお互いに100円ずつ支払いやってみようで。本当に入金するか試してみろう」
国内的にはもちろんきちんと理解しているお店のほうが多いと思うのですが、臼杵市で導入したお店の半分はこんな感じなんじゃないでしょうか?
私の父Y雄にいたっては、ペイペイがどんなものかもさっぱり分からないのに、TさんとYの会話を聞きながら
「あれ、相当便利よなぁ」
と「乗り遅れてないアピール」をしていました。
いずれにしろ、楽天ペイやLINEペイなどいろいろなスマホ決済が登場していますが、現在の臼杵市ではペイペイが主流になっているようです。移住者が今後臼杵市で開業する場合、どこのスマホ決済を導入するのか、ぜひ参考にしてみてください。
クレジットカード決済会社の選択に未だ悩む
ペイペイは中国のアリペイとも提携しているので、中国からのインバウンドにもこれで対応はできそうです。しかし欧米からのお客さんが「クレジットカードで支払いをしたい」という場合にはとても困ります。民泊や観光業が絡んでくる第3の事業「USUKI TRAVEL GUIDE」では、クレジットカード決済できるかどうかがとても重要な点なのです。しかしこのクレジットカード決済の会社がたくさんありすぎて、どこにしようかこの2か月迷い続けています。
そんな中、臼杵市の商工会議所の方が先日お店にご挨拶に来てくださいました。その手には決済会社を簡易に比較したリストが!「これはありがたいものを持ってきてくださった」と感激してその資料を大事にとっておいたはずなのに、2~3日前から行方不明。どうも間違って資源みの日に出してしまったようです。今度はこちらから商工会議所にお邪魔させていただこうかと思っています。
開業後はやることがたくさんあり、会計のことまでなかなか頭が回らないですが、移住して開業予定の方にはこれらのことも事前に検討しておくことをお勧めします。
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