12月1日から始まった「ふぐ割」。臼杵市の登録店でふぐのコース料理をふぐ割で予約すると、半額(上限5000円)で食べられるという、未だかつてない企画です。私も2軒予約し、初日に早速1軒食べてきました。
しかし、本当は「ふぐ割」で4軒予約したかったのです!
予約できなかった2軒に関しては、市役所の記者発表の翌日に早々と「売り切れ御礼」の文字がふぐ割サイトで踊っていました。その逃した1軒が、私の店と同じ掛町にある「割烹 みつご」(以下、みつご)。
これまでにも関東から遊びに来た友人などを連れてよく利用させていただいています。ふぐ料理を提供していてそのコスパには定評がありますが、臼杵市の他のお店がやっていない、という点で「かぼすブリコース」が有名でもあるのです。
数年前に、日テレ「満点あおぞらレストラン」(宮川大輔さんMC)のかぼすブリの回で、芸人の友近さんがゲスト出演した際、みつごが料理店として紹介されました。
みつごでふぐ割が利用できなかった今回、もう一つのおすすめである「かぼすブリコース」をご紹介したいと思います。
臼杵市と関東、サカナの食べ方・捉え方
関東に住んでいた時は、実はブリやハマチはほとんど食べることはなく、もっぱらマグロでした。これは水揚げが関係しているのですが、関東周辺ではマグロの水揚げのほうがブリなどを上回っていて、関東の人たちもマグロを食べ慣れている感じでした。
一方、九州や四国はブリの養殖が全国トップ。マグロよりもブリやハマチが食べられています。食べ方も関東と臼杵では全く違い、
「サカナは寝かせたほうが美味しい」
というのが関東。マグロだと確かにその方が美味しく感じたのですが、必ずひと手間加えて食べるのが「江戸前」なのです。
一方、新鮮さが命の臼杵市。「身は立っているくらいが美味しい」と感じる人が多いのではないでしょうか。魚の食べ方にも地域によって大きな違いがありました。
そんな臼杵市では前述したようにブリの養殖が盛ん。しかし、ブリは変色が早く、結果関東のほうにまで出回ることが無かったのだと思います。
しかし、近年それを覆したのが「かぼすブリ」なのです。
臼杵市のブランド魚「かぼすブリ」とは?
変色度合いを遅らせ、綺麗な色のままで提供できるよう研究されたかぼすブリ。ポイントは臼杵市の特産物でもあるカボスでした。果汁を餌に混ぜることによって変色が抑えられたほか、味もさっぱりとした仕上がりに。
現在ではふるさと納税のお礼だったり、通販でも販売されています。
もう輸送は怖くない!そんな変身を遂げた「かぼすブリ」をコースで堪能してみましょう。
カルパッチョから始まる全8皿
かぼすブりの真骨頂は鮮やかな身の色。それをコースの最初から堪能できます↓
臼杵で生産されているので、新鮮さは間違いないのですが、大分県内で揚がる天然ブリでもこの鮮やかな赤身を見ることはありません。身は弾力を感じながらもトロッとした柔らかさをもつ不思議な食感。ブリ特有の脂身のクセは全く感じられません。
火を入れてもジューシーさは落ちず、身の強さが負けないのでいろいろな料理を楽しめます↓
このほか、お酒がすすむ「かぼすブリのりゅうきゅう」など、郷土料理も出てきます。
また、ブリが苦手な人が驚くであろう「ぶりトロ寿し」はブリが苦手な人こそ恐れずに試していただきたい逸品です。まさにトロの部分が3貫も出てくるのですが、後口が爽やかでくどさゼロ!やはりかぼすがなせるわざなのでしょう。
最後はブリしゃぶにブリ雑炊で〆ます↓
もう本当に美味しい物でお腹いっぱいになるのです。お腹いっぱいになりすぎて私はアラ煮を全部食べることができませんでした。
しかし、ここで「あー、もったいなかったな」と諦める必要はありません。臼杵市は大分県内でも珍しい「お持ち帰り文化」があるのです。
私の実家の洋食屋でも、無料のパックを用意していますし、おそらくほとんどの料理屋さんでお持ち帰りが普通に行われているんじゃないでしょうか?
もちろん持ち帰りができない料理(生ものなど)もあると思いますがお店次第なので、お腹いっぱいの時は恥ずかしがらずにお店の方に聞いてみてください。臼杵では普通です。
お支払いは「おおいた味力食うぽん券」で!
臼杵市や大分県では今いろいろなキャンペーンをやっていて、ふぐ料理を食べてお支払いを「おおいた味力食うぽん券」で行うと、抽選でプレゼントがもらえる企画もあります。今回ご紹介したみつごは登録店ですが、その他の店舗の確認などは下記のサイトからどうぞ↓
ふぐ料理以外にもかぼすブリコースがおすすめの「割烹 みつご」。今年のかぼすブリは、12月に最高の脂がのってくると言われています。餌がなくなる3月くらいまでの期間限定特産物なので、この冬ぜひ堪能してみてください。
【関連サイト】 割烹 みつご
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