32年ぶりの再会

大分県臼杵市にUターン移住し「良かったなぁ」と思うことは多々あります。

例えば、以前住んでいた首都圏ではコロナの感染者も増加していて、あのまま親戚も居ない埼玉で万が一コロナに感染でもしたら、不安で大変だったろうなぁと思うのです。

自営業においては、例え客数が激減しても家賃が都会ほど重荷になることはありません。


コロナ以外でもUターン移住の良い点の一つに「18歳までにできた人との繋がり」をもう一度繋ぐことができるという点があります。

今回は恩師・H先生との32年ぶりの再会についてお話したいと思います。

H先生が勤務する別府の浜脇中学校

恐怖のH先生

今では想像できないと思いますが、学校で悪事をはたらくとビンタをされたりということが結構普通にあった昭和時代。

中学生になって日々眠さが勝っていた私には、年間56回遅刻という年もありました。遅刻のたびに東中に隣接する市民グラウンドを朝から3周猛ダッシュ、という罰が課されることに。ダッシュ後は教室の前で正座し、その後今回再会したH先生から妙に幅広の棒で掌を「バシッ」と叩かれていました。その他にも追い掛け回されてドつかれた記憶は多数。


一方、エネルギッシュだったH先生は教育への思いも熱く、定期試験の後は夜9時くらいまで試験のやり直しをクラス全員分け隔てなくやってくれていました。

今考えたら、通常業務や部活動の顧問の後でそれをやっていたので、プライベートの時間は完全に後回し。自分の時間を相当削って生徒に対応してくれていたのです。


中2の夏前に数学と英語が40点以下というかなりショッキングな成績をとっていた私でしたが、「諦めるな!」という先生の教育のお陰で半年後には問題のない成績に戻りました。ぶっ叩かれても余りある恩恵を先生からは受けたと思っています。

この中学生の時に頑張った勉強は、社会人になって未経験の作業や困難に直面した時に「やればできる」という自信に繋がった良い経験でした。


浜脇中学校で講演会

今年、大分合同新聞の方が取材に来て、私の活動などについて記事にしてくれました。H先生がたまたまその記事を見て、別府市の浜脇中学校で毎年行われている、中学2年生を対象とした「自立式」で講演会をしてほしい、と声をかけてくれました。

来年の3月で閉校となる浜脇中学校、最後の自立式での講演風景

12月5日の講演会の日にH先生と32年ぶりの再会。長い年月の後の再会でも、その時間の長さを感じないほどいろいろな話をすることができました。


60分の講演会では、「後悔しない、選択のできる人生を歩むために」というテーマでお話をさせていただきました↓

中学生向けの資料作りの難しさを学ぶことに

やっぱり多感な時期の中学生。質問をしても恥ずかしがってなかなか挙手をしてくれませんでしたが、その分先生たちが挙手・発言!生徒さんも日ごろ聞いたことがない「先生の夢」などが聞けて何か目新しかったかもしれません。

ソーシャルディスタンスもバッチリの講演会

この講演会で、私は「諦めないこと」「選択肢を増やすこと」「チャレンジすること」などに重点を置いて話をしたのですが、生徒さんが今後何か困難にぶち当たった時などに何か一つでも言葉を思い出し役立ててくれれば、と思っています。


浜脇中学校の風景

前述しましたが、浜脇中学校は2021年3月で72年の歴史に幕を下ろします。山の手中学校と合併し別府西中学校という名前で新しく学校ができるそうです。


私の出身の臼杵小学校も私が在籍していた時は1学年160名いましたが、現在は50名程度。どこの町でも少子化が進み、出身校が閉校になることが多くなるのかもしれません。

そう考えると、撮れるだけの写真は撮っておいた方がいいのだろうな、と思い。講演後校内外の写真を撮って歩きました。

別府石をガッツリ使用した石垣と校門のひとつ

浜脇中学校は高台にあるので、別府市街地も一望↓

寒い日にはきっと湯けむり風景が美しいはず

校内にはこんな張り紙が↓

猿の大群で有名な「高崎山自然動物園」が近くにある影響

開校当初はマンモス校だったそうで、写真の校舎に加え未使用の旧校舎も隣接している。

閉校後の用途が気になる

とても貴重な仕事になった浜脇中学校の自立式。またH先生とお仕事をさせていただいたり、今回お話をした2年生の皆さんとどこかでお会いできるのを楽しみにしています。


【番外編】浜脇温泉と東別府駅

講演会後、いい機会なので数十年ぶりに浜脇温泉で入浴してきました。

現在はこんな感じで普通の見た目ですが、

入浴料は大人200円

昔はこんな素晴らしい建物!

これは保存すべきレベルの建物。壊されたことが残念でならない

数十年前に入った時は浴槽は一つしかなく、別府の住民向けらしく熱湯風呂でした。現在はぬる湯と熱湯(あつゆ)の浴槽があり安心して入ったのですが、ぬる湯が45度以上はあるんじゃないかというまさかの熱湯!番台のおばちゃんも

「あら!なんでおんなじ温度な!」

と驚いてましたが、こっちが聞きたい。体中シビれました。

水道の蛇口をひねって水でうめる許可を得ましたが、別府市民は温泉の温度に関してはかなり厳しく、勝手に水を足すと大体100%怒られます。大分県に移住してこられる方で別府の市営温泉やジモ泉に行く場合は、「浴槽の縁に腰掛けない」「水道水を勝手に足さない」という点に気を付けて入浴することをおすすめします。


熱湯だったぬる湯のお陰で汗をかくほどポカポカになり、臼杵に帰るために最寄りのJR東別府駅へ↓

木造駅舎で超レトロ

JR上臼杵駅も木造で、そのレトロっぷりは本当に絵になるのですが、東別府駅も負けてはいません。別府はレトロな町並みや看板建築などの古い建物がまだまだたくさん残っているので、そういうものを町のウリにしても良いのでは、と思います。レトロだけでは済まないような怪しげな建物も数多くあり、個人的には取材して歩きたい気持ちでいっぱいです。


また近々じっくり歩いてみたい浜脇の町でした。