Uターン移住の意義(親カツ編)

3年前の今頃、私は埼玉県で経営していた整体院のお客さん二人を連れイギリス旅行に出かけていました。もちろん事業の一つである「ケレシュ雑貨部」の買い付けも込みの旅です。

「藤谷さんのガイド付きでアンティークマーケットにも行きたい」

というかなりの無茶ぶり願望を聞き入れたのも、実はこの時すでに臼杵へのUターン移住を決めていたからです。


60代、いろいろな事情で独身だったお客さん(女性)二人が、勇気をもって目指した初海外旅行。本当なら絶対に受けないリクエストですが、なんだかお二人の60代でのチャレンジを心から応援したかったのです。その7か月後に臨む、自らのUターン移住というチャレンジへの前哨戦だったのかもしれません。

あの大英博物館を「ミイラしか見るものがない」と40分で見学終了した恐るべしOさんとKさん

この移住ブログで臼杵市が行う移住ツアーから現在まで、関東からの大移動と開業など大変なことはたくさんありましたが、Uターン移住して本当に良かったと最近改めて思っています。


今Uターン移住しようかどうか悩んでいる方の参考になればこれ幸い。「私的Uターン移住の意義(親カツ編)」について今回は書いてみたいと思います。

*注:念のため、「親カツ=親と共に行う活動」であり、親子丼でもカツ丼でもない


【意義その1】年をとった両親と可能な限り遊び歩く

そもそも移住を決意した最大の理由は「両親の老い」でした。

これがUターン移住のきっかけになる人も相当数いるのではないでしょうか。


私はこれまで両親のサポートを受けかなり自由奔放にさせてもらっていたので、最後の10年は(平均寿命から考え)両親が行きたいところを一緒に旅して、悔いのない日々にしようと思ったのです。

2019年6月、移住後初の旅行は父Y雄(左、中央は母K子)の願いで宮島へ。叔母(右)も参戦

残念ながら新型コロナのせいで、2020年からは遠方に行けていませんが、私は毎月2~3連休とって両親の家(別府)に行き、近場に出かけたりはしています。

先日は別府の内成という地区の棚田を見に出かけたり↓

昔は見渡す限りの棚田だったはずの内成地区。しかしまだまだ風情あり

途中の「水無しの滝」で本当に水が無いことに驚いてみたり↓

水無しの滝を唖然と眺める父Y雄と母K子、共に今年76歳。

道すがら偶然発見した雰囲気のある神社をお参りしたり↓

運動不足のK子も「お伊勢さんみたい!」とちょっと頑張ってみる

早くコロナが終わって、今度は母K子の願いを叶える旅に出かけたいのですが、先日は 「超高級旅館で、1週間くらい上げ膳下げ膳の日々を過ごしたい」

と不穏なことを言っていたので、現実的に可能な旅先に考え直してもらおうと思っています。


元気な間にもう少しいろいろなところに一緒に行ければなぁと感じる日々です。


【意義その2】両親の断捨離を実行し、快適な住環境を作る

遠方に居て盆正月だけに帰省しているときはその実態を全く把握していませんでしたが、我が家にはかなり要らないものがありました。

Uターンしてからほぼ毎月両親の家に行っては部屋の模様替えをしたり衣替えをするうちに、その全容を把握することに。同時に

「コレ、要らんやろ!?」

というものも結構出てきて、その処理を毎月行っています。

なぜか私が20代の時に着ていたスカートまで大切にしまっていた母K子

おそらく、遠方に住んでたまに帰省する人の中には

「親の部屋がなんだか前よりゴチャゴチャしてきている」

と感じる人もいるかもしれません。

年老いた親はもはや一人(又は二人でも)で箪笥を動かしたり、押し入れに突っ張り棒(←説明書の文字が小さすぎて突っ張り方がわからない)を入れてハンガーラックを作ったり、ニトリに出かけて収納ボックスを買って整理整頓する、などという作業はもう体力的にも難しい場合があるのです。


もし親の老いが理由の一つでUターンする人は、「片づけ」をルーティーンに入れ、休日一緒にのんびり作業するのもいいかもしれません。私はよく別府のニトリに一緒に出掛けますが結構楽しいです。親の部屋を本気で整理し始めると、「自分の部屋もこうすればいいんだ!」というアイデアも出てきて、それほど苦になりません。


親が「それは捨てんでよ!」と怒る時がしばしばありますが、そこをどうコントロールするのかが今の私のタスクです。

「親に怒られてもイライラせずに、どうやって物を減らしていくか・・」

楽しみながら片づけを遂行するミッションは現在進行形でもあります。


ちなみに「来月はお父さんの服を半分減らすから」と父Y雄に宣告しました。

「趣味はゴルフとセカンドストリート」

と言い切るY雄は、時間があればリサイクルショップ「セカンドストリート」で何かを買ってきます。どうも宝探し感覚で楽しんでいるようで、それは私が海外の蚤の市を渡り歩く雑貨の買い付け感覚とほぼ同じ。「物が増えるからやめて」とはなかなか言えません。

とりあえず私の本気の片づけでY雄がどんな顔をするのか、今から楽しみです。


親と自分の為にもなる「親カツ」

先日整体に来た60代・男性のお客さんは、30代の時にUターン移住し、二世帯住宅で生活をしてきました。80代後半のお母さんはつい先日お亡くなりになったそうなのですが、この方は「本当にUターンしてきて良かったと思ってる。母が亡くなったのは悲しいけど、見送りもきちんとできたし、30代から母の側にいたから微塵も後悔はない」とおっしゃっていました。


もちろん、親との関係、仕事の関係、家族の状況などいろいろあるので一概に「これがいい」とは言い切れませんが、重要なのは「残された人が後悔しないこと」なのではないでしょうか?


私は母K子の「超高級旅館で、1週間上げ膳下げ膳生活」の願いを叶えるべく、とりあえず来月販売されるサマージャンボ宝くじを買っておこうと思います。