取材として参加した臼杵の寺修行体験モニターツアー。後編はランチタイムから午後行った修行体験についてレポートします。
かなり楽しかった前編の生け花修業はコチラから↓
ランチはミシュランガイド2018に登場した精進料理!「星月庵」
午前中生け花体験に没頭した後は、お待ちかねのランチです。
このツアーで一番楽しみにしていたのがランチ。手の込んだ料理の味や美しさの噂はUターン移住してから聞いていましたし、寄稿しているLINEトラベルjpにいつか記事にして掲載したい!と思っていたのですがなかなか時間が取れず2年も経っていたのです。
「星月庵」は田町にある臨済宗妙心寺派の禅寺「見星寺」が母体の精進料理店。住職自ら一時間かけて練り上げる胡麻豆腐を始め、一品一品丁寧に作られたお料理が人気です。
驚くのは2018年に発行された「ミシュランガイド熊本・大分版」にビブグルマンとして掲載されたこと。ビブグルマンとは、3500円以下でコスパが高いお店、というミシュランガイドのカテゴリーの一つ。星月庵の「ハイコスパ」の中身をみていきましょう。
普通の一軒家に広がる静けさと四季の美味
「二王座歴史の道」の高台にあるお店は、一見普通の一軒家の入り口↓
客間には、足が悪い方でも安心の椅子席が並ぶ↓
席に並ぶのは季節の野菜をふんだんに使った精進料理の数々!
この胡麻豆腐、少し甘めのお醤油と山葵で食べます。ねっとりとした食感と口に広がる胡麻の風味は絶品の一言!
写真右上は刺身こんにゃくのように見えますが、お麩です。こちらはグルテンの食感がしっかりしていて、食べ応えがあります。
驚くのはコチラ↓
貝のしぐれ煮をイメージしたものなのですが、こちらもやはりグルテンをしっかりと感じられる逸品。味付けによって同じグルテン素材でも違うお料理になってしまいます。
昨今のベジタリアン需要にも対応できるのはありがたい限り。
現在休止していますが、私の運営事業の一つである「民泊」には、コロナ以前は外国人のお客様が宿泊していました。ベジタリアンやビーガンの方もいたので食事案内をするのが難しかったのですが、今後は星月庵さんも選択肢の一つに入れてみようと思いました。
今回頂いたのは「松花堂(1980円)」というメニューですが、このほかにもいくつかあるので、予約時に確認してみてください。
お腹いっぱいになった後は、体を動かす修行です!
「高野山・興山寺」で礼拝修行体験
高野山・興山寺はその名の通り和歌山県にある高野山金剛峯寺ゆかりのお寺で、明治時代に建てられました。
金剛峯寺と同様、興山寺も自らの足で往くなら、かなりのトレーニングとなることを覚悟しなくてはなりません。
興山寺の中は迷路のように入り組んでいて、本堂、客殿、新客殿など内部はかなりの広さ。
人生で礼拝修行などやったことがありません。子供の頃通った保育園が「法音寺」というお寺だった為、毎朝本堂で「南無妙法蓮華経」とやみくもに唱えていたくらいの仏教歴なのです。
どういう順序で礼拝をおこなうのか習ってみたのですが、ちょっと驚くことに。
四十路の足元、いよいよフラつく
この礼拝ポーズ、形は違うものの数年前までやっていたヨガのポーズに似たところがあるのです。
正座して、両掌を上に向けおでこを床につける↓
立ち上がって合掌
最初のうちは「平気、平気」と余裕をこいていましたが、段々息が荒くなりスッと立ち上がれないほど諤々になってきたので、緩かったかつてのヨガクラスと同様、
「ちょっと休憩」
と勝手に座ってリラックスしていたら、副住職が立ち上がる合図の鐘を鳴らすのを待ってくれているではないですか!
「こ、これはやり遂げるしかないのか・・」
と気合を入れなおして頑張りました。
礼拝終了後、感想を聞かれる時間があったのですが
「かなりフラフラです」
と正直に申し上げました。
今回はモニターツアーなので、いろいろな意見を主催者側が集め検討する材料になります。私のような「運動不足・四十路以上のツアー客」に対応する内容に変化するかもしれません。 しかし、この礼拝修行も生け花と同様、「回数を重ねると段々『無』になっていく」と答えた参加者の方々も。修行体験として「心技体」のバランスをとる良いアクティビティーだと思いました。自分の運動不足を見つめなおすきっかけにも。
流行の御朱印帳のような文字を描く!「法音寺」で書画体験
ツアー最後の修行は書画体験。前述した私が子供時代に通った「法音寺」で行われます。
「唄うお坊さん」としてyoutubeやインスタグラムを精力的に行う副住職さんは、とても可愛い御朱印も仕上げてくれます。
そんな副住職さんから習う書画。47歳にしてどのような文字が書けるのかもちょっと楽しみです。
使用するのは筆ペン。まずは線や点の書き方を練習します↓
基本練習の後は、早速その日書くお題を自分流にアレンジして書いていきます
そうして出来上がった書画を発表し、副住職からもコメントをいただくのですが、私は仕事の関係で最後までは参加できませんでした。残念。
こうして、朝9時から夕方の5時まで続いた寺修行体験ツアー。
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