私の最初の姪が今年中学に入学しました。英語の授業も始まったので、私は
「3年間続けて取り組めることにチャレンジしてもらおう」
という伯母心で、
「3年間で英検準2級まで取れたら、卒業後の春休みにカリフォルニアのディズニーに連れて行ってあげる(←雑貨の買い付け先と同じ郡にある)」
と一大宣言をしたのですが、
「東京ディズニーランドのほうがいい」
と軽くあしらわれてしまいました。
私が中学生の時はイギリスに行きたくて行きたくて堪らなかったのですが、イマドキの子供はあまり海外に興味がないようです。
しかし社会に出て仕事で英語が使えればそれなりに役立ちます。学校現場でも「使える英語」を目指して試行錯誤しているようですが、子どもの役に立ち保護者も納得の英語教育が十分にできているかと問われると、やはり完璧とは言えないようです。
今回は、臼杵市で英語教室を立ち上げて10年以上。私の同級生でもある遠藤新子(しんこ)さん(以下、新子ちゃん)が経営・運営する「TLC English School」の授業現場をレポート。 子連れ移住を計画中の方、起業を考えている方は参考にどうぞ。
幼児から中学生までが通うTLC English School
臼杵市洲崎にあるTLC English School(以下、TLC)では、私の同級生の新子ちゃんを含む講師3人で、幼児~中学生まで100人弱の生徒さんに授業を行っています。
今年度は週4日でこの人数をこなしているということで驚きです。
しかもコースは多彩。各学年の子供たちや保護者の要望に合わせた授業内容で構成しています。
幼児コースはリズムやゲームで英語に親しむところから。
小学1年~5年生は英語教育の根本である「フォニックス」を組み込んだ英会話コース↓
小学校6年生を対象にした中学準備コース↓
三人称単数が主語の場合、動詞にSを付けるとか、既に6年生でやってるんですね。私は中学校の時、be動詞と一般動詞の意味が分からず、すぐ落ちこぼれになりました。今でも中学生はここで悩む子が多いそうです。
中学1、2年生は授業のフォローアップを中心としたコース↓
受験対策を組み込んだ中学3年生対象の高校受験コースなど。
加えて臼杵市の中学校は私たちの時代には無かったほど英検受験を推進しているので、英検コースも4、3、準2級で用意しています。
私は大人になって初めて英検準1級を受けギリギリセーフで合格しましたが、なかなか単語が難しく「やはり勉強してなかったら落ちてたなぁ」という感じでした。4級といえどもしっかり問題慣れしておかないと中学生には難しいかもしれません。しかも、最近の英検にはライティングテストがあるそうなのです(3級以上)。
英語のライティングのポイントは「シンプルかつ簡潔に」がモットー。いかに言いたいことをズバッと言えるか。
例えば
「はかなく散る様子が美しいので、私は桜が好きです。」
という文章。これは日本語的です。英語的には
「私は桜が好きです。美しいからです、はかなく散る様子が」
というように、まず言いたいことを言わなければいけないのです。
今日は英検のライティング練習を見ることはできませんでしたが、おそらくこういう練習をやっているのだと思います。
クラスは学年ごとなので、子どもを託す親としてはその年齢に必要なことをしてくれるという安心感があると思います。特に親が発音を教えたり、文法を分かりやすく教えるのは難しいかもしれません。TLCのクラスは基本的に少人数のようなので、学校よりも質問がしやすいでしょうし、親が出来ないことをサポートしてくれるのはありがたい点だと思います。
「ココが大変だった!」起業時の難題
新子ちゃんとは小・中・高と一緒だった同級生。お互いの実家も徒歩3分程度しか離れておらず、小さい時はよく一緒に遊んでいましたが、高校は選択コースも異なり卒業後は会う機会もなく、取材にあたって話をするのが久しぶりのタイミングとなりました。
話の中でびっくりしたのは、お互い高校卒業後に愛媛県松山市に居たという事実!私は愛媛大学、新子ちゃんは東雲短期大学に進学していたのです。大学同士も近いのに、全然会わなかった・・。
新子ちゃんは短大卒業後、大分の「ヤマハ子ども英語教室」に就職。途中オーストラリアへの留学なども経て、10年ほど勤務したのち独立開業します。当時は今ほどSNSなど無かったので、生徒募集にはとても苦労したそうです。
私も国内外の英語学校でマネージメントをした時期が6年半ありましたが、まずすることは損得分岐点を出して、その為の必要生徒数を割り出すこと。
新子ちゃんも同様のことを行い、宣伝広告による新規生徒さんの募集活動など行ったそうですが、結局行きついた先は「既存の生徒さんをいかに大切に育てられるか」という点だったそうです。
「満足度が高ければ定着してくれるし、口コミで自然と生徒数も増えてくる」
子どもの要望にも保護者の要望にも応えていける授業構成とケア。
10年以上かけてたどり着いたのはやはり「客の要望に応える努力をする」という商売の根幹だったそうです。
臼杵市に移住してきて起業する人へのアドバイスも聞いてきました。
「経営面でのどんぶり勘定は要注意。借り入れをする銀行や商工会議所など無料で経営アドバイスをしてくれるところもあるので不安なことがあればどんどん出向いて相談してみてください。」
とのことでした。
確かに商工会議所の会員になると支援情報やイベント情報なども回ってきますし、経営面・税務面などのアドバイスもしてくれると思います。知り合いは増えれば増えるほど心強い点でもあるので、臼杵で起業する方はぜひ商工会議所などで情報収集をしてみてください。
また「移住後に英語講師をやってみたい!」という方は是非TLCに問い合わせを。現在講師を募集していますし、今後は臼杵市外にも展開を広げていきたいそうなのでその時々で講師を募集しているかもしれません。
TLCでは基本的に3月、4月に新入生を募集するそうですが、もちろん年度途中での入会もOK。コース内容や月謝などは下記のHPに詳細があり、近況はフェイスブックやインスタグラムでもアップデートしているので、子連れ移住などで興味のある方は是非問い合わせてみてください。
【関連リンク】 TLCホームページ
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