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臼杵の自治会総会に参加する(前編)

今年の1月に、臼杵へUターン移住して5年が経ちました。


臼杵市役所からは開業や住宅探しにおいて多くのサポートをいただきました。引っ越し支援金などもそうでしたが、「臼杵市に5年以上居住しなかった場合は支援・補助金を返還します」という誓約書にサインしたのが昨日のことのようで、この5年はあっという間でした。


この間いろいろな地域イベントなど体験しましたが、全く参加してなかったものも。それが「自治会総会」です。しかし元旦に起きた能登半島地震を見て「地域の会に参加しなくてはいけない!」という思いがふつふつと湧いてきて、この5年間仕事を優先し総会に参加してこなかったことを大反省。


移住してきた方も積極的に自治会に参加したくなるかも?

今回は自治会そのものやその総会などについて、2回にわたってレポートいたします。

私の住む掛町の総会案内は、毎年4月回覧板とともにやってくる

そもそも「自治会」とは?

都会でマンション生活をしてきた人は、自治会費を払っていても自治会活動に参加しているという人は稀なのではないかと思います。私は27年間県外生活をしてきましたが、自治会に参加したこともなければ総会に誘われたことすらありませんでした。賃貸マンションでは往々にしてあることだと思います。


しかし、臼杵市に移住して何らかの支援金や補助金を受ける方は自治会入会が必須となります。まずはその自治会がどういうものなのか臼杵市役所地域力創生課・地域創生グループへの取材結果からみていきましょう。

自治会の役割=活動内容は大きく分けて3つあります;

1) 地区の安全活動や管理

2) 住みやすい地区にするための活動・管理

3) 地区住民のコミュニケーション作りの活動


以上3つの活動の為に、自治会組織の運営や他団体との協働・連携などが行われます。


臼杵市に移住してきて自治会に参加したらどんな活動が待っているのか?大変な面と共に楽しみになりそうな点も押さえていきたいと思います。


1)地区の安全活動や管理

臼杵市に引っ越してきて私がまず思ったこと。

「埼玉の午前2時の暗さと、臼杵の午後8時の暗さが同じ」

です。大きな通りの外灯には問題ないのですが、例えば臼杵市の繁華街と言われる城下町エリアの町八町でも外灯の少ないエリアがいくつかあります。昔は多くの飲み屋さんが軒を連ねていたので、夜中でもお店の灯りのおかげで通りが暗いと感じることはなかったのですが、コロナ禍を経て少々暗くなった感があります。

それでも全く見えない、というほどの暗さではないので生活に支障は起きていませんが、本当に前が見えないレベルの暗さなら地区で外灯設置が必要になるかもしれません。

ちなみに私の住んでいる掛町区でも区が管理する外灯があり、参加した総会の資料の収支報告書には費用が記載されていました。


一方、寺町エリアは外灯がないと本当に真っ暗なので、一定間隔で意匠を施したカッコいい外灯が立っています。お金がかかってそうなこの外灯はおそらく市の設置でしょう。

これがなかったらもはや肝試し!寺町らしいデザインの外灯

外灯は県・市・地区と管理が分かれているので、どこの管轄になるかは調査結果や設置基準次第だと思いますが、これが地区設置ということになると管理や支出も区=自治会からということになります。

こういうことは大体年に1回行われる自治会総会で議事として上がってきます。


生活していて「こういう点が安全に不安」ということであれば、日ごろから区長さんに訴えておくと良いでしょう。


2)住みやすい地区にするための活動・管理

梅雨や台風の季節の前に、必要な地区では自治会の清掃活動が行われたりします。

私が移住してきて目撃した、とある八町区の清掃活動。これが大胆な手法をとっていてびっくりしました。


その区では側溝が主な清掃ポイントのようでした。側溝が詰まってしまうと生活面はもちろん、城下町観光のお客さんにも迷惑がかかるので、大雨の季節の前に掃除しているそうなのですが、ある程度のごみを取り除いた後、消火ホースで勢いよく側溝を流していたのです。大汗を流しながらも笑顔と笑い声が溢れた清掃活動は、「しんどそう」よりも「楽しそう」といった感じ。

多分、この日の夜はみんなで飲み会でもしたのではないでしょうか?

自治会の活動の後はかなりの割合で食事や飲み会をしているように思われます。頑張った後のご褒美は子供でも大人でも同じく楽しいものなのでしょう。


また、ゴミ出しも移住者にとってはドキドキする日常活動だと思います。

臼杵市発行のごみカレンダー(R6.4月、第3地区の収集スケジュール)

私の住んでいる掛町は8組まであるのですが、それぞれの組でゴミ捨て場が決まっています。

引っ越して来たらまず区長さんに挨拶に行き、ゴミ出し場の確認をしておいた方が良いでしょう。ゴミ出しスケジュールと分別の仕方は、毎年度末に配布される、写真のごみカレンダー(12か月分スケジュールと分別の仕方が記載)でも分かりますし、市役所のサイトで確認もできます。


時折ネットでゴミ出しが原因で移住者と既存住民がケンカになる、というようなニュースを見ることがありますが、ルールさえ守っていればなんら問題になることはありません。ルール確認はきちんとしておきましょう。

詳細にわたる臼杵市の分別方法。ルールはしっかり守ろう!

3) 地区住民のコミュニケーション作りの活動

それぞれの地区で行われるお祭りやスポーツ大会、高齢者の寄り合い活動などがこれに当てはまります。

私がUターンしてきた1年目、このブログ記事を書くためにいろいろなイベント取材を行いましたが、そのあまりの多さにヘトヘトになった記憶があります。


臼杵市の自治会区はなんと300以上!

住民数の関係で全ての地区でイベントを行っているわけではありませんが、臼杵市が人口の割にイベントが多いのはこの自治会区の数の多さによるものかもしれません。特に子連れ移住者にはぜひこういったイベントを通じて既存住民と情報交換などコミュニケーションをとっていただければと思います。


例えば、私の住んでいる掛町区は町八町の一つなので、7月に行われる「臼杵祇園祭」には毎年何らかの形で参加します。総会では毎年議事に上がってくる事項で多岐にわたる話し合いが必要なので、移住者もこのお祭りに参加するとすぐに町内の人と知り合いになれます。

百聞は一見に如かず、2023年の祇園祭還御の様子です。

祇園祭は八町や参加団体多数。これだけの人数が参加する祭りなので、もしかしたら移住者にも何らかの絡みがあるかもしれません。その他地区の祭りやイベントには時間を割いたり大変な点もありますが、楽しいことも多いので、老若男女ぜひ参加していただきたいと思います。


次回は自治会区が主体となって行う特徴のある楽しいイベントと、先日私が初参加した総会がどういうものだったのかをレポートいたします。


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