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APU(立命館アジア太平洋大学)での講演と臼杵の観光ガイドマップ

2024年ももうすぐ終わり。

考えてみると今年は何かと波乱の1年でした。

新店舗計画の頓挫から始まった2024年。将来を見据えて臼杵に帰ってきた両親と31年ぶりに同居を始めて生活リズムを整えるのに大変だったり、現在の店舗の老朽化が進み民泊も安心して行えなくなるなど、大変な年でした。

「なかなかうまくいかないことが多いなぁ」

と思い、

「来たるべく『動』の年に備えて静かに過ごそう」

と耐えたのがまさに今年だったと思います。

そして51歳を迎えた11月から何やら「動き」が始まりました。


今年最後の移住ブログは、2025年の大きな「動」の一つとなる活動について書いてみたいと思います。


APU(立命館アジア太平洋大学)での講義に招待される

これまで臼杵に訪れる修学旅行生や大分県内の公立学校で自分の経験などをお話したり講演したりする機会はありましたが、大学での講演経験はありませんでした。これも私にとっては一つの『動』となる経験です。

APU 立命館アジア太平洋大学のキャンパス風景
温泉大国・別府にある立命館アジア太平洋大学のキャンパス

臼杵の観光状況を調査されていたAPU(立命館アジア太平洋大学)の「サスティナビリティ観光学部」で教鞭をとるヨン先生からこの夏「臼杵の観光にどのように関わっているか」というインタビューを受けたのですが、そのご縁から講演のご依頼に繋がりました。


もう1名ゲスト講演者がいたので私の持ち時間は30分でしたが、自分の考えをまとめるうえでもなかなか興味深い機会となりました。この場を借りてヨン先生や学生の皆さん方にお礼申し上げます。


講演の題材となった「わたしのうすきとりっぷ」

講演の主な題材は、2年前に臼杵市観光協会から発行された観光ガイドマップ「わたしのうすきとりっぷ」。

私は文・写真・編集で参加したのですが、観光媒体としての目的から大きくズレない限り、内容はほぼ一任されていました。そんな条件下で紙媒体が作れるなんて、これほど素敵な機会は滅多にありません。

臼杵の観光ガイドマップ「わたしのうすきとりっぷ」
過去2年間で制作に関わった臼杵の観光ガイドマップ「わたしのうすきとりっぷ」

以前にもこのブログで書きましたが、ガイドマップ内容の大部分はそれまで書いてきたブログ記事から抜粋したもので、「私が思う臼杵の面白いトコロ」の集大成でもありました。このブログで紹介してきた臼杵の建築物、スポット、イベント、歴史、映えスポットなどなど、ある意味で私の臼杵への愛情が詰まっているものばかりです。


APUの学生さんたちはおそらく観光マーケティングなどにおいて、ターゲットに関するあらゆる数値データやその時々の流行などを駆使して地域観光を盛り上げていく勉強をされると思いますが、私が講演で伝えたかったのは取り組む地域への愛情とか作業にかける情熱という部分は最も大切なのではないか、という根本的な点でした。


なんだか昭和チックな精神論に学生たちには聞こえたかもしれませんが、多分「オモシロイ」とか「好き」とかいう単純で熱量の高いものがあってこそ、辛くて大変な作業にも耐えられると思うのです。

APUのサスティナビリティ観光学部で勉強する学生さんたち
APUのサスティナビリティ観光学部で行った講演会の様子

講演の中でも少し触れましたが、2022年に「わたしのうすきとりっぷ」(←お昼の観光ガイドマップ)、2023年の「私のうすきとりっぷ・夜」と続き、来年は宿泊をテーマにした「わたしのうすきとりっぷ・泊」の制作を予定していて、これも大きな『動』の一つ。


私の運営事業の一つでもある「USUKI TRAVEL GUIDE」はゲストハウスの運営や臼杵観光に関わる仕事を行う部門なのですが、「うすきとりっぷ・泊」を制作することも含め、私の仕事の中で来年はここが大きく動く予定なのです。


「USUKI TRAVEL GUIDE」

地方移住をしてこんなことをしてみたい、と思っている仕事の中で「ゲストハウス」を上げる人は結構いるのではないでしょうか?ファクトとなる数値があるわけではないですが、私が知っている移住経験者の多くは2か国語以上話せる方や旅の経験が豊かな人たち。

こういう方々は国内外の旅行でいろいろな宿泊タイプを経験しています。楽しかった思い出や、世界中の人たちと関わることができる環境を求めて「移住先でゲストハウスやってみたいな」と目標を持つ方がいらっしゃる気がします。


私は年を取ってもできる仕事の一つとしてゲストハウスの運営を考えました。もちろん、宿のホストをしてみたいと思うような過去の楽しい経験の結果でもあります。

臼杵にUターンしてから民泊「USUKI TRAVEL GUIDE」の運営を行ってきましたが、現在の建物の老朽化などを考え、来年は新しい場所に移転(たったの30メートルの移動ですが)し旅館業法の簡易宿所営業申請をしてゲストハウスを始めることにしています。只今諸々準備中ですが、この6年の間で民泊申請も簡易宿所営業申請もすることになるとは思ってもみませんでした。

旅館業法簡易宿所営業許可申請書類
建物の図面があるかないかで苦労の度合いがだいぶ違う、簡易宿所営業申請の書類

両申請とも面倒な書類作業から逃げることはできませんが、臼杵市ではいろいろな質問に丁寧に答えてくれる中部保健所と臼杵消防署の方々がいて大変助かっています。


移住を検討されている皆さん。臼杵市はまだまだ宿泊所が足りていない穴場の観光地です。2025年、臼杵市で個性あるゲストハウスや民泊にチャレンジしてみませんか?


希望を持って迎えたい2025年

夢破れることが多かった2024年ですが、2025年はそれを巻き返せるように頑張っていこうと思います。

APUでの講演も、来年オープンする新しい場所も、ライターとしての仕事も、人との縁で繋がっているお仕事。一つ一つの出会いを大切に、2025年も7年目の移住生活を楽しんでいきたいと思います。


最後になりましたが、当ブログを読んでくださる臼杵市内外の皆さま、今年もありがとうございました。2025年初回は私の店舗の移転先の様子を含め、新しいスタートについて書くことから始めようと思います。


寒い日が続きますので、体調には気を付けていただき、ご家族の皆さんと良い年をお迎えください。

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